CPAP治療中の方へ

CPAP治療中の方へ

(全体説明のCPAP使用中の方の欄もご覧ください)

当院で対応できるのは、帝人(レスメド)・フィリップス・レスピロニクス合同会社(以下フィリツプスと略)の2社です。

以下の記述はこの2社についての解説です。

CPAP開始後まもなくの方に多い問題

マスクやホースに関する項目

CPAPを始めましたが、マスクが気になって眠れません。

慣れることが大切なので、最初から無理に一晩中装着はせずに、徐々に時間を延ばしていくのが良いでしょう。人によっては睡眠薬を短期間併用するのも良いので、ご希望の方は予定日以前でも相談においで下さい。

寝ている間に口をあけてしまうので、空気が鼻から口へ抜けて辛いのですが?

慣れるに従って改善してくることが多いのですが、市販のいびき防止テープで口を軽く止めて(きつく止めない方が良いようです)、無意識の開口を邪魔する方法も有効です。
どうしても口をあけてしまう方には、鼻と口の両方をカバーするマスクもありますのでご相談下さい。
この他に、口を開けないように顎と頭にかけるヒモ(チンストラップ)を提供しています。

マスクが鼻に当たって痛いです。

新規の使用では、1ヶ月くらいは鼻や額の圧迫される部位の痛みや発赤が起きることがありますが、カットバンなどを貼って対応していると、徐々に改善することが多いようです。
マスクのあたる角度の調節をすると改善することがあります。
このような対応でも改善しない場合は、異なった種類のマスクの使用も検討しますので、受診時にお話し下さい。

マスクの圧迫で朝方に顔にマスク跡がついて恥ずかしいのですが

マスクと顔面の間から空気漏れがない範囲なら圧迫は少なくても良いので、マスクのフィッティングを工夫してみて下さい。使用しているうちに目立たなくなることも多いようです。
このような工夫と時間でも解決できない場合は、顔面への圧迫が少ないマスクもあるので、ご相談下さい。

マスクと顔の隙間から空気が漏れるのですが

マスク接続部近くの、排気孔(息を吐くための隙間)からの空気の流出を漏れと誤解していることが多いようです。息を吐くときに音がするのか確認してみて下さい。

マスクとホースの接続部分から空気が漏れています

マスク接続部近くの、排気孔からの空気の流出を漏れと誤解していることが多いようです。
ご確認をお願いします。

マスクの横からシューシュー音がします

マスクと顔面の間からの空気漏れがないか確認して下さい。パッドで顔面に密着するマスクでは、パッドがマスク本体にぴったりはまりこんでいない場合がありますので確認して下さい。

マスクを装着すると鼻が詰まって使えません

点鼻薬などを処方しますので、ご相談下さい。

マスクで「かぶれる」ようなのですが

軽いものならば、痒み止めの薬を処方するので申し出て下さい。市販のかぶれ用の足り薬でも有効です。
顔面ではなく、鼻腔に当てるタイプのマスクがあるので、マスクの変更も検討できます。

空気が乾燥しているせいか、鼻やのどが渇いて痛くなります。

CPAPに連結する専用の加温・加湿器の装着が可能です。ただし、装置が今の2倍くらいの大きさなる点や、水の交換、マスクとホースに結露しやすいなどの問題点が生じるので、軽い症状ならば加湿器までは使わない方がよいでしょう。

ホースやマスクが壊れたらどうしたらよいのですか?

普通の使用状況での破損は無償交換の対象となりますので、機械会社の担当係員に連絡して下さい。

寝る前に読書・テレビの習慣があるので、CPAP使用中も眼鏡をかけたいのですが。

会社によってはメガネをかけられるタイプもありますが、若干の構造的無理があるので、鼻マスクに慣れた時点で相談していただくのが良いと思います。

マスクの耐用期間はどのくらいですか

会社によって方式は異なりますが、マスクとホースは消耗品なので1年毎に交換されます。

装置本体に関する項目

睡眠中に装置が停止して窒息しないか不安です

停電などで装置が停止しした場合は、必ず苦しくて目が覚めるので、慌てずにマスクを外して下さい。

CPAPを始めましたが、どんな症状に効果があるのか、注意することはありますか?

具体的に症状の効果が現れる方と、効果の実感が少ない方がいます。無呼吸自体が減ったかは、受診時にメモリーを持参して下さればお知らせできます。
効果を実感したと話された方で多いのは、熟睡した気がする、朝方の頭痛が取れた、夜中のトイレ回数が減った、運転していても不安がなくなった、いびきが減った、睡眠時間が短くなった、睡眠時に目が覚めなくなった、疲れが取れた、などがあります。

装置の定期点検はあるのですか

本体は5年に1度整備された機械に交換します。

CPAPの作動がうまくいっているか心配です。

メモリーカードが内蔵されているので、受診時にカードを持参して下されば動作状況をお知らせできます。

ねぼけてどこかのボタン(スイッチ)を押してしまいましたが大丈夫でしょうか?

CPAPの基本的な動作は、2つのボタンを組み合わせて押すことによって変更されます。寝ぼけているときに、2つのボタンを同時に押すことはめったにないと思います。

圧が強すぎるので、変更したいのですが

CPAPは医療機器なので、ご自分で設定を変更することはできません。担当医師に相談して下さい。

夜中に目が覚めた時は、送気がとても強く感じます。

自動型CPAPは、就寝後に寝付くまでの20-30分間は最低限の設定で作動し、それ以降に患者さんの状態に合わせた作動に切り替わるようにプログラムされることが多いので、目覚めた時の送気が本来の作動状態です。
このような初期の低圧設定がされている場合は、夜中に目覚めた際に圧力が強く感じた場合には、CPAPの運転を一旦止めた後に、再開すれば最低圧からスタートします。

装置の設定

機械の音がうるさくて眠れません

ガーゼなど薄い布をかけて対応されている方がいますが、帝人の装置をお使いの方には標準より幾分長いホースがあるので、耳から遠ざけることもできます。
本体を布団の中に納めて作動させることは、危険なので絶対に行わないでください。

CPAPの必要性は良く分かるのですが、装着するとどうしても安眠ができません

メモリーの分析で、不適切な使用の多くは発見できますが、ほぼ完ぺきに使用しても安眠ができない場合は、装置のプログラムとご本人の呼吸・睡眠パターンが合っていないことも考えられます。固定圧に設定変更するなどの対応は可能ですので、「機械の圧と合わないのか」「マスクが不快なのか」の区別をご自身で検討してから、申し出て下さい。

メモリーカードに関する項目

メモリーは入れっぱなしでよいのですか?

メモリーカードは本体に差し込んだままご使用下さい。

メモリーの容量は十分あるのですか?

機種によって、新しいデータを上書きしていくものと、古いデータは消さなければならないものがありますが、少なくとも数カ月分の容量はあるのでご心配はいりません。

毎回受診時にメモリーを持参しなければいけませんか?

ご希望がない方にメモリーチェックは不要です。受診時に持参したくない旨をお話し下さい。

自宅でメモリー内容を確認したいのですが

現在のところ解析ソフトは医療機関にのみ供給されており一般の方がお使いになることはできません。このソフトは各々の会社専用で他社のCPAPと互換性はありません。

メモリーを家に置き忘れて病院に来ました。診察はだめですか。

職業運転手の方を除き、メモリー解析は患者さんへのサービス業務として行っています。メモリー持参は義務ではありません。また、次回にまとめてお見せすることもできるので、そのまま受診されて結構です。
遠隔診療使用の機器の場合は、メモリーがなくともかなりの情報が得られるので、お見せできると思います。

使い方に関する項目

朝方には無意識にCPAPを外しており、一日の装着時間が短いのですが。

CPAPは一晩中装着するものですが、少なくとも4時間以上は装着してください。全く気付かないうちに毎夜外している方も、一旦外しても再装着すれば装着時間は加算されるので、あせらず治療を続けて下さい。

夜中に目が覚めた後は、外して眠っています。

睡眠中の無呼吸はそれ自体が生命を短縮させる作用があると言われているので、夜中に目が覚めた後で再度眠るときは、再度装着をして下さい。

昼寝をするときにはCPAPをつけたくないのですが

可能な限り、装着をして下さい。

鼻が詰まっているときはどうしたらよいでしょうか?

風邪などで一時的に鼻が詰まる場合は、一時中断せざるを得ません。
CPAPからの鼻への送気は鼻粘膜の刺激になります。このために鼻づまりがしばしば起きる場合は、点鼻薬を処方しますので、受診時にお話し下さい。

自動型を使っていますが,最初にガンガン圧が上がって苦しいのです

自動型CPAPでは装置のプログラムと患者さんの呼吸が合わないことがまれにあります。内蔵のメモリーの分析で調整が可能と思いますのでご相談下さい。

マスクが気になって寝付かれないので、しばらく睡眠薬を併用してもよいでしょうか?

1か月程度をめどとするならば、その方法も良いと思います。

その他の項目

いつまで治療をしたら治るのでしょうか?

CPAPは喉の詰まりを解除して呼吸を補助する装置で、睡眠時無呼吸を根本的に直すものではありません。現在はCPAPが中等症以上に対する標準的治療なので、将来の脳梗塞や心筋梗塞のリスクを下げるためには、今後も使用を続ける必要があります。
減量(8-10kgを目標)や節酒により、無呼吸が大幅に改善する方がいるので、是非取り組んで下さい。

CPAPを装着すると夜中に目が覚めてしまいます。

プログラムされた圧変化と相性が悪いことがありますので、メモリー記録を調べる必要があります。
単に、神経質な場合は、時間をかけて慣れるのが良いようです。

国内旅行に行くときはどうしたらよいでしょうか?

可能であれば旅行にも持参して下さい。ベッドの近くにコンセントがないことがあるのでご注意ください(不安な場合は延長コードを持参して下さい)。

外国旅行に行く時はどうしたらよいでしょうか?

CPAP機は、米国、オーストラリア、ドイツ製なので、電源電圧の対策を実施すれば海外旅行にも使用可能です。会社に問い合わせてください。なお、ベッドの近くにコンセントがないことがあるのでご注意ください(不安な場合は延長コードを持参して下さい)。
税関などでの説明が煩わしいとお考えの方は、1か月程度前に機械会社に連絡をして説明書を発行して貰うと便利です。

説明書の発行について

毎月の受診は非常に負担なので何とかならないでしょうか。

健康保険制度の規定によって、CPAP機の使用料は毎月の受診料の中に含まれています。このため、長期間あけることはできません(3か月を越えると保険対象外となります)。
急用などでどうしても受診が出来ない場合は、ご家族の代理受診によってCPAPの使用状況や効果をお知らせ下さることもやむを得ないと思います。

どうしてもCPAPが使えませんが、他の方法はありませんか?

非常に重症の方にはCPAPに勝る治療はありません。比較的軽い方については、マウスピースなどを試す余地がありますので、担当医にご相談下さい。

事情があってCPAPを続けられなくなりました。

受診日に担当医にお話して、対策を検討して下さい。中止の場合は使用契約を解除することになりますが、装置本体は後日に業者が回収するので持参される必要はありません。

CPAPに慣れた方によくある問題

マスクやホースに関する項目

マスクやホースの破損時はどうしたらよいでしょうか?

普通の使用状況での破損は無償交換の対象となりますので、機械会社の担当係員に連絡して下さい。

冬場はマスク内に結露してしまい、水滴で目が覚めてしまいます。

ガーゼやティシュを少量マスク内に入れて水滴を吸収させている方や、就寝時に室内暖房をして結露させない工夫をしている方が多いようです。ホースを包帯などで巻く工夫が良いこともあります。
本体を布団の中に入れて作動させるのは危険なので絶対に行わないで下さい。

寝る前に読書・テレビの習慣があるので、CPAP使用中も眼鏡をかけたいのですが。

メガネをかけられるタイプもありますが、若干の構造的無理があるので、鼻マスクに慣れた時点で相談していただくのが良いと思います。

マスクの横からシューシュー音がします

マスクと顔面の間からの空気漏れがないか確認して下さい。パッドで顔面に密着するマスクでは、パッドがマスク本体にぴったりはまりこんでいない場合がありますので確認して下さい。

マスクがかなり汚れてきましたが交換できませんか

会社によって方式は異なりますが、マスクとホースは消耗品なので定期的に交換し、本体も定期点検の連絡があります。普通の使用にも関わらず、プラスチックの変化が激しい場合は、機械会社の担当にご相談下さい。

装置本体に関する項目

装置の定期点検はあるのですか

会社によって方式は異なりますが、マスクとホースは消耗品なので定期的に交換し、本体も5年に1度、整備された機械と交換いたします。

ねぼけてどこかのボタン(スイッチ)を押してしまいました

CPAPの基本的な動作は、2つのボタンを組み合わせて押すことによって変更されます。寝ぼけているときに、2つのボタンを同時に押すことはめったにないと思います。

圧が強すぎるので、変更したいのですが

CPAPは医療機器なので、ご自分で設定を変更することはできません。担当医に相談して下さい。

自動型CPAPを使っていますが、最初にガンガン圧が上がって苦しいのですが

自動型CPAPでは装置のプログラムと患者さんの呼吸が合わないことがまれにあります。内蔵のメモリーの分析で調整が可能と思いますのでご相談下さい。

夜中に目が覚めた時は、送気がとても強く感じます。

自動型CPAPは、就寝後に寝付くまでの20-30分間は最低限の設定で作動し、それ以降に患者さんの状態に合わせた作動に切り替わるようにプログラムすることが多いので、目覚めた時の送気が本来の作動状態です。
このような初期の低圧設定がされている場合は、夜中に目覚めた際に圧力が強く感じた場合には、CPAPの運転を一旦止めた後に、再開すれば最低圧からスタートします。

CPAPの必要は良く分かるのですが、装着するとどうしても安眠ができません

メモリーの分析で、不適切な使用の多くは発見できますが、ほぼ完ぺきに使用しても安眠ができない場合は、装置のプログラムとご本人の呼吸・睡眠パターンが合っていないことも考えられます。固定圧に設定変更するなどの対応は可能ですので、「機械の圧と合わないのか」「マスクが不快なのか」の区別をご自身で検討して、申し出て下さい。

知人のCPAPを借りてみたら具合が良いので変えたいのですが

当院で対応している機種ならば変更は可能です。ただし、マスクと本体はセットなのでいずれか一方のみを変更することは原則できません。

メモリーを持参しないでもCPAPの動作状態がわかる病院があると聞きました。

遠隔診療対応のCPAPであれば、カードの持参がなくともかなりのことが分かるので、カードの持参を忘れた時はそのまま受診して下さい。

効果や中止に関する項目

効果は良いのですが、長く使っているので一度無呼吸の検査をした方がよいのではないでしょうか

1年に1度くらいは定期検査を受けた方が良いので、意思がお有りならば是非受けて下さい。ただし、外来の簡易検査と入院検査は、測定項目や無呼吸基準などが異なるので互換性はありません。

CPAPを使ってからは、外した夜も具合が良いようなので中止したいのですが?

CPAPをきちんと使っていると、短期間は外した夜も症状が軽くなっている人は多いものです。しかし、CPAPは対症療法(症状を取るだけの治療)なので、減量や節酒などの変化が加わらない限り、睡眠時無呼吸が改善することはありません。検査によって今の具合が本当に良いのか確かめることをおすすめします。
今の具合が以前より良い結果であったとしても、減量・節酒などの改善要素がない限り、CPAPを中止して暫くたつと悪化することが予測されます。

いつまで治療をしたら治るのでしょうか?

CPAPは喉の詰まりを解除して呼吸を補助する装置で、睡眠時無呼吸を根本的に直すものではありません。現在はCPAPが中等症以上に対する標準的治療なので、将来の脳梗塞や心筋梗塞のリスクを下げるためには、今後も使用を続ける必要があります。
減量(8-10kgを目標)や節酒により、無呼吸が大幅に改善する方がいるので、是非取り組んで下さい。

毎夜使わないとCPAPは効果がないのでしょうか?

CPAPの目的は、日中の眠さや活動性低下の軽減と将来の将来の脳梗塞や心筋梗塞のリスクを下げることです。日中の症状改善には必ずしも毎日の装着は必要ありませんが、将来のためには毎日の使用をお勧めします。

最近はCPAPを使っても日中に眠いのですが。

慢性的な睡眠不足が原因のことが多いので、まず、十分に睡眠をとって下さい。
固定型CPAPでは、肥満の進行などでCPAP圧が不十分となる可能性があります。そのような場合は、再入院して圧設定を変更する必要があります。
自動型のCPAPでは、患者さんの状態が変わればCPAP圧も自動的に変更されますが、圧の上限設定が不十分となっている場合もあるので、内蔵メモリーで確認すると良いでしょう、担当医にご相談下さい。

どうしてもCPAPが使えません。他の方法はありませんか

非常に重症の方にはCPAPに勝る治療はありません。比較的軽い方については、マウスピースなどを試す余地がありますので、担当医にご相談下さい。

定期通院に関する項目

定期受診は非常に負担なので何とかならないでしょうか。

健康保険制度の規定によって、CPAP機の使用料は受診料の中に含まれています。このため、定期受診は必要であり、受診間隔が3か月を越えると健康保険外診療となってしまいます。
急用などでどうしても受診が出来ない場合は、ご家族の代理受診によってCPAPの使用状況や効果をお知らせ下さることもやむを得ないと思います。

健康保険を使わない自由診療にすれば、毎月の受診はしなくて良いのですか?

可能です。ただし、診察のすべてが自己負担となってしまいますので、毎月の経費は保険診療の3~4倍になる可能性があります

CPAP装置を購入すれば毎月の受診はしなくて良いのですか?

CPAPは安全性の高い装置ですが、医療用治療器具なので自費購入することはできません。
もし、何らかの手段で購入できた場合は、インターネットなどで医療用薬品を購入した場合と同様に自己責任となります。また,ホースなど消耗品のメンテナンスも自己負担となります。

単身赴任が決まりましたが、慣れた病院から変えたくありません。

健康保険の特例条項を用いれば、最大3か月の受診までは可能です。安全を考慮して2か月毎の受診ができるのならば、ご相談下さい。

長期の海外出張が決まり、定期通院ができなくなります。

保険事情やCPAP装置の運用方法、販売代理店網などは国によって異なります。早めにご相談いただければ(できれば3か月程度前に)継続の方法を検討いたします。

毎回受診時にメモリーを持参しなければいけませんか

ご希望がない方にメモリーチェックは不要です。受診時に、定期的に持参したくない旨をお話し下さい。

他の病院にも通院しているのですが、そこの薬を処方して貰えませんか

状況によりますので、一度ご相談下さい。ただし、「CPAP専門外来」では短時間に多くの患者さんを拝見する必要があるので、原則的にCPAP診療のみを扱います。

予約日に用事ができました

できるだけ、同じ月内で振替の予約をお願いします。

転居や転院に関する項目

転勤することになりましたが、以後の受診はどうしたらよいでしょうか?

CPAPの治療では病院がCPAP会社と使用契約を結んで患者さんに供給しているので、現在ご使用中のCPAPの供給会社と契約のある病院を探す必要があります。遠方への転勤については、1-2か月前にお知らせ下されば、対応できる病院を探して紹介させていただきます。

転居した後にCPAPの転院対策を忘れていたことに気づきました。

多くの病院では、CPAP治療の患者さんのすべてについて健康保険上の治療基準に合致していることを健康保険事務所に申告しています。このため、CPAP開始時の検査結果を記した紹介状等がないと、健康保険でのCPAP診療が難しい場合があります。
可能な限り、通院していた病院からの紹介状を取り寄せて下さい。
転居後に、定期通院をせずに使用を続けると、CPAP開始時に病院と交わしたCPAP使用契約に違反することになりますので、早めの対応をお願いします。
紹介状の取り寄せがどうしても不可能な場合は、最初からの検査が必要となりますが、事情によって対応は異なりますので、ご相談下さい。

CPAPには慣れたので、血圧でかかりつけの先生に通院を統一したいのですが

その先生が承諾して下されば、紹介状を発行するので申し出て下さい。転居の項で触れましたが、CPAPを開始した時の検査結果が治療のために必要なのと、転院先の病院/医院が会社と契約をしていることが必要条件となります。その他、細かい注意事項がありますが、これは紹介状に記載してお知らせすることができます。

転院する場合は呼吸器科でなければいけないのですか

科を制限する規則はなく、循環器内科、あるいは耳鼻科や精神科が担当している病院もあります。しかし、普段あまり診療していない疾患に対応するのは、医師の負担が大きいので、受け入れ側の病院/医院の先生が承諾して下さる必要はあります。

外国に長期出張が決まりました

CPAPの運用は国によって異なります。事前にご相談下されば国情の調査をいたします。その上で、最も適切な方法を相談させていただきます。

その他の問題

国内旅行に行くときはどうしたらよいでしょうか?

可能であれば旅行にも持参して下さい。ベッドの近くにコンセントがないことがあるのでご注意ください。

国外旅行に行く時はどうしたらよいでしょうか?

CPAP機は、米国、オーストラリア、ドイツ製なので、電源電圧の対策を実施すれば海外旅行にも使用可能です。
会社に問い合わせてください。税関などでの説明が煩わしいとお考えの方は、1か月程度前に機械会社に連絡をして説明書を発行して貰うと便利です。なお、ベッドの近くにコンセントがないことがあるのでご注意ください。

別の病気で入院することになりました。CPAPは持って行った方がよいでしょうか

持参された方が良いと思います。とくに大部屋(複数の方が入院する部屋)での強いいびきは周囲の患者さんから苦情を言われることがありますので、使用されることをお勧めします。
白内障などの顔面の手術では、マスクが使えないことがありますのでご注意ください。

別の病気で入院時にCPAPを持参したところ、特別な治療をするならば個室で入院してくれないかと言われました。

入院の形態は各々の病院で決めるものですが、多くの病院ではCPAPの使用は一般病室で認められているようです(使用した方が周辺の方がいびきで悩まされないので好評のようです)。

胃の病気に罹り、他の病院で全身麻酔の手術を勧められたのですが、睡眠時無呼吸の治療中と伝えた方がいいですか

全身麻酔では麻酔の開始時は睡眠中と似た状況になるので、無呼吸が発生します。術後も麻酔が十分覚めない時期は似た状況になります。麻酔の担当医がこの状況を理解して対応すれば、多くの場合は問題なく手術ができるので、安全のために是非お伝え下さい。

運転免許の更新は大丈夫ですか

適切に治療が行われていれば、睡眠時無呼吸があっても免許更新を断られることはありません。

タクシーの運転乗務が大丈夫だと証明してもらえますか。

メモリーの記録解析で、良好な効果と十分な時間と日数が保証されていれば、了承して貰えることが多いようです。職場の担当者とよくご相談の上で、受診日にお話し下さい。

寝ている間に口をあけてしまうので、空気が鼻から口へ抜けて辛いのですが?

慣れるに従って改善してくることが多いのですが、会社によっては口を開けないように顎と頭をしばるヒモ(チンストラップ)を提供しているのでご相談下さい。いびき防止用の口塞ぎテープも有効です。どうしても、口をあけてしまう方には鼻と口両方をカバーするマスクもあります。

鼻が詰まっているときはどうしたらよいでしょうか?

風邪などで一時的に鼻が詰まる場合は、一時中断せざるを得ません。CPAPからの鼻への送気は鼻粘膜の刺激になります。このために鼻づまりがしばしば起きる場合は、点鼻薬などを処方しますので、担当医に申し出てください。

朝方には無意識にCPAPを外しており、一日の装着時間が短いのですが。

CPAPは一晩中装着するものですが、4時間以上の装着を目標に努力してください。全く気付かないうちに毎夜外している方も、再装着すれば装着時間は加算されます。焦らず治療を続けて下さい。

空気が乾燥しているせいか、鼻やのどが渇いて痛くなります。

CPAPに連結する専用の加温・加湿器の装着が可能です。ただし、水の交換、マスクとホースに結露しやすいなどの問題点が生じるので、軽い症状ならば加湿器までは使わない方がよいでしょう。

自宅でメモリー内容を確認したいのですが

現在のところ専用ソフトは医療機関にのみ供給されており一般の方がお使いになることはできません。残念ながら、このソフトは他のソフトとの互換性がありません。

宿直が多いので、2台使いたいのですが

申し訳ありませんが、健康保険では2台の使用は認められません。自費で2台目の購入が可能かは、事情によって異なるので、ぜひ必要な方はご相談ください。

固定圧CPAPを使っているのですが、自動型はコンピューター内蔵と聞いたので変えてみたいのですが

最近は自動型CPAPのシェアが増えていますが、これは導入のための検査が容易であることなどが大きな理由であって、実は、固定型と自動型のいずれが優れているかの結論は出ていません。それぞれの特性は異なるものの、現在の治療で支障がなければ、わざわざ自動に交換するメリットは少ないと思います。

マウスピースとの使い分けはできませんか

CPAPとマウスピースをともに健康保険で請求して良いのかの結論は出ていませんが、現行では、理由のある方には認められているようです。具体的な例としては、釣りなどの趣味で車の中で眠ることの多い方や、外国出張が多くいびきや無呼吸のために臨席の乗客にしばしば注意される方などが挙げられます。ただし、マウスピースは軽症~中等症が適用なので重症の方については十分な効果は期待できません。

調子が良いので予約日に受診をしなかったら、受診するように電話で促されて不快です。

CPAP治療での装置使用料は病院の受診料に含まれています。この受診料は制度上まとめて支払うことはできないので、ご不便をおかけしますが、定期通院をお願いします。

事情があってCPAPを続けられなくなりました。

受診日に担当医にお話して、対策を検討して下さい。中止の場合は使用契約を解除することになりますが、装置本体は後日に業者が回収するので持参される必要はありません。

その他の諸問題

その他の諸問題

CPAP治療を自己中断していたのですが、再開したい気持ちが強くなりました。

最初の検査からやり直すのが原則ですが、半年程度の中断であれば、以前と同じ条件での再開に問題はないと思います。

以前によその病院でCPAP治療を受けたことがあります、再度治療を受けるにはどうしたらよいでしょうか?

自己中断と類似のケースですが、再開には以前の治療開始時の検査記録が必要です。これがない場合には、最初の検査からやりなおす必要があります。

CPAP治療の必要はないと言われたのですが納得できません

健康保険を使用する場合は基準があるので、使用する場合は全額自己負担となってしまいます。
以前にそう言われた日から1〜2年経過しているならば、再度検査を行ってみることはできます。

CPAP治療を受けているのに、産業医が通常業務を認めてくれません。

運輸関係などでは産業医が厳しい条件で対応する場合があります。CPAP装着で一泊の検査を行い、呼吸停止が無くて良好な睡眠もできていることを確認することによって、産業医が了承してくれることがあります。受診日にご相談下さい。

ご予約、費用に関する
お問合わせ
0466-35-1177 (代表)

ご予約の方は、上記の代表電話より予約センターを呼び出して下さい。
費用についてのご質問がある方は、医事課入院会計係を呼び出して下さい。

診療科・部門