(服部 滋)

湘南藤沢徳洲会病院 心臓血管外科では、近年、Marfan(マルファン)症候群の診療に力を入れてきました。「Shonan Fujisawa Marfan Team」を立ち上げて以来、Marfan症候群が疑われる方や、ご家族が大動脈解離を経験された方など、心配になって受診されるケースが少しずつ増えてきています。
そして今回、Marfan症候群の診療体制をさらにレベルアップさせるために、新たな連携が始まりました。
東京・新宿で「マルファンクリニック」を開院されている青見茂之先生、そして六本木心臓血管研究所の心臓外科部長である在國寺健太先生と私たち湘南藤沢徳洲会病院がチームを組み、**【東京マルファンネットワーク】**を立ち上げました。
このネットワークでは、お互いに治療方針について意見を出し合える環境が整うだけでなく、必要に応じて一緒に手術に入ることも可能になります。知識や手術技術を共有することで患者さんにとって、より安心で質の高い治療につながると考えています。
また、当院の特長は、心臓や大動脈手術はもちろんのこと、脊柱側彎症に対する外科的治療や眼科診療、遺伝子検査・遺伝カウンセリングなど、全身をトータルに診られる体制が整っている点です。こうした強みを活かして、東京マルファンネットワークの一員として、一人ひとりに合わせた、よりよい医療を提供していけたらと思っています。
これからも連携を深めながら、より専門的で安全な治療を追求していきます。
Marfan症候群に関して心配なことや気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。