簡易検査について
小型の携帯装置を自宅で一晩装着します。下図のように鼻(呼吸)と指(血液中酸素濃度と脈拍)にセンサーを装着します。装置が空いていれば、当日貸出(翌朝返却)ができます。

簡易検査の概要
装置自体は携帯電話程度の大きさですが、センサーなどを含めてハンドバッグ位の袋に入っています。

簡易検査装置(LS-120)図解
少し小型のLS-120を使用された方には、多少異なる点があります
装置本体
カニューラコネクタへカニューラを取り付けます。
ベルトは強く締めすぎないでください。
SpO2センサの装着
センサは左手人差し指に取り付けて、ケーブルを手の甲側から発光部を爪側にして、サージカルテープで固定して下さい。
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センサを取り付けたらLS-100をスタートし、ハートマークが点滅していることを確認してください。点滅していない場合、点滅するように再度センサを取り付けなおしてください。
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テープは強く締め過ぎないでください。
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センサが外れた場合、再度取り付けなおしてください。
カニューラの装着
カニューラを鼻に装着し、両耳に掛けてから、ストッパで調節し、サージカルテープで固定して下さい。
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カニューラはおれないように注意してください。
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カニューラの鼻腔管は自分の方に向くように装着し、鼻孔内に入れて下さい。
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カニューラが外れた場合、再度取り付けないでください。
簡易検査装置(LS-120)についての Q&A
簡易検査の記録例
一晩中無呼吸を繰り返す重症の方もいますが、さほど重症でない方では無呼吸を繰り返す時間帯と普通の呼吸を繰り返す時間帯が交互にあります。
同一人物の無呼吸頻発反復時(左図)と普通の呼吸(右図)の記録を比較してみましょう。これは簡易検査の記録ですが、かなり正確に分かるものです。
一番上の紫色の帯が呼吸の様子です。右の図では幅が一定なのに、左図では断続した帯となっており、この帯の数十秒間途切れた部分がすべて無呼吸です。途切れていない部分をよくみると右図も左図も一本の帯ではなく、小さな波(ぎざぎざ)から構成されています。これが一つ一つの呼吸なので、左図を見直すと、数回大きな呼吸をした後に数十秒の無呼吸が起きていることが分かります。
普通呼吸の時には、血液の酸素量(青線)は97から全く動きませんが(右図)、無呼吸で呼吸が繰り返し停止すると酸素も繰り返し低下しています(左図)。ときには、橙色の安全境界線を下回って、一時的に酸欠(呼吸不全)状態となっています。
酸素の低下時には、脈拍(緑線)が上がっており、無呼吸は心臓にも強い影響があることがわかります。
無呼吸時には、普通呼吸では目立たなかったいびき(茶色線)が強くなり、呼吸が止まるごとにいびきも消えています。