入院検査について
1泊入院して行うポリソムノグラフィ(PSG)検査について

1泊2日の入院で、睡眠の質や状態を評価します。睡眠時無呼吸症候群の診断には重要な検査です。
脳波、呼吸、酸素、体位などを測定するセンサーを20個程度装着し、検査します。当院では専用病室、最新機器を導入しています。
貼り付けた電極が睡眠中に寝がえりなどで外れないように、頭に網包帯をかけています。
装置は100グラム程度と軽量で、装着時の負担を軽減することで睡眠を妨げることなく日常に近い環境で検査を受けられます。
主な電極類
脳波 | 睡眠状態の記録 |
---|---|
心電図 | 不整脈出現の有無を記録 |
胸・腹バンド | 無呼吸の種類の判定 |
指センサー | 酸素低下の記録 |
口・鼻電極 | 呼吸停止の記録 |
胸センサー | 体の向きを記録 |
脚センサー | 足の動き |
PSG検査の流れ
※お勤めの方でも検査を行えるように時間設定しています。土曜日の入院も可能です。
検査技師がさまざまなセンサーを体に取り付ける作業を行います。所要時間は30分~1時間程度です。
- 夜間にトイレの使用も可能です。
- 身体拘束が少なく、好きな態勢で眠ることができます。家庭での睡眠状態に近い数値が得られます。
- 一睡もした気がしないと感想を述べられる方でも、意外に良い記録のことが多いので、なかなか寝付かれなくとも、安静に夜を過ごして下さい。
- どうしても、眠られない場合は睡眠薬を少量お出しします。
- 普段内服しているお薬は、普段通り飲んで下さい、常用している睡眠薬も同様です。
- 飲酒、喫煙はできません。
入院検査しないデメリット
非常に重症な方を除き、入院検査はCPAP治療を行う為に大切です。簡易検査のみで済ますのは、生涯にわたる治療を始めるにあたって得策とはいえません。
簡易検査では睡眠の評価ができない
簡易検査で無呼吸と酸素低下の程度は判断できますが、睡眠の評価には入院検査が必要です。
(簡易検査だけでは、日中の眠さが無呼吸によるものかの正確な判断ができません。)
簡易検査は精度が低い
簡易検査では機械の装着時間 = 睡眠時間として判断するので、簡易検査だけだと重症の睡眠時無呼吸でも測定の夜に眠れなかった場合は軽症と判定されてします。さらに、簡易検査だけでは、産業医等から詳細な診断書を求められた場合に作成が困難な場合があります。
入院の回数が増える場合がある
バス・タクシーの運転をされている方では、治療によって睡眠が改善したことの証明を求められることがあります。この場合は診断のための入院と、治療効果判定のための入院の2回入院検査を行う場合があります。
転院の際不利になる可能性がある
転勤等でCPAP対応病院を探す場合は、睡眠時無呼吸の診療を高レベルで行っている医療機関では「きちんとした検査」が原則になっているので、簡易検査のみの患者さんは歓迎されません。
入院検査のよくある質問
睡眠時無呼吸症候群の診断確定のために、一泊目の入院が必要です。
二泊目はCPAP装置を装着して、一泊目と同じ検査を行い、治療の効果を確認します。
固定型のCPAPを使用する場合は、患者さんに最も適合するように睡眠中に装置の設定をも行います。
CPAP治療(持続陽圧呼吸療法、シーパップ)と言います。睡眠中に鼻マスクからコップに満たした水程度(5〜15cm)の気圧を喉にかけ続けます。この圧で舌の落ち込みを軽く支えるので効果は抜群です。
最初は不快感を訴える方もいますが、爽快な朝は何年ぶりの経験かと感激する方もいます。
睡眠時無呼吸を根本から直す治療ではない(対症療法)ので、中止すれば間もなく元の状態に戻ってしまうので、毎日つけ続ける必要があります。
寝返りもできます。
できれば旅行などにも持参してください。
重症の睡眠時無呼吸症候群には健康保険診療が認められます。
健康保険で治療を行うためには、原則として毎月1回受診する必要があります。

患者さんの状態に合わせた圧を装置が自動的に決定するオート(自動)CPAPという治療装置を用いて治療します。
この場合に、睡眠時の無呼吸状態の減少の有無は装置に内蔵したメモリーによって推定ができますが、睡眠状態は測定していませんので、睡眠の改善は患者さんの自覚症状から推測することになります。
睡眠時無呼吸症候群は治療困難な高血圧の原因の一つです。
睡眠時無呼吸症候群と心不全(心臓の力が弱っている)が合併した人の中に、CPAPを使用するケースが増えてきました。
装置がうっとうしいと述べる方もいますが、概ね好評です。夜中に飛び起きなくなった、昼間すっきりして粘れるようになった、朝方の頭痛がとれた、運転の不安がなくなった、家庭内別居が解消された、夜間のトイレがなくなった、などの感想が多く聞かれますが、子供が増えたという意味深長な評価もあります。
図はCPAP治療のために通院している方々のうちで、治療前と治療中の眠さ指数の比較に同意して下さった54名の調査結果です。
ほどんどの人で眠さが改善(指定が下がる)しています。
効果が実感できないなどの理由で治療を中断してしまった人達(少数ですが)は調査対象から外れてしまうので、すべての人の眠さが改善できるとまでのお薬草はできません。
もう一度図を見なおすと、眠さの改善が乏しくとも、心筋梗塞や脳梗塞予防のためにCPAPを続けている方々もいることが分かります。
図の人達の無呼吸そのものは良くなっていたのですか?
大部分の方はメモリー内蔵のCPAPを使用しており、無呼吸が1時間5回以内(正常範囲)になっていることを確認しています。

CPAPは安全な装置ですが、医療用の治療器具なので一般の方が自費購入するのは適切ではありません。
インターネットなどを通じて購入できた場合は、医療用薬剤を自己購入した場合と似た状況と思います。
自費購入の場合は、本体のメンテナンスと消耗品(マスクなど)の無償供給がない可能性が高い点なども考慮してください。
申し訳ありませんが、健康保険の決まりなので、原則的に毎月の受診が必要です。
残念ですが、カレンダーの月が変わっていなければ「無駄な」受診となってしまいます。
睡眠時無呼吸の診療を行う医院はまだ多くありません。
もし、かかりつけの先生の許可が得られれば、睡眠時無呼吸を診断して、CPAPが上手に使えるまで当院に通院し、その後はかかりつけの先生にお願いすることは可能です。
かかりつけの先生にご相談の上で、水、木、金曜日の午後の外来を予約し、紹介状をお持ちください。
お勤めの方には、毎月第1水曜日の夕方5時〜7時に専門外来を開設しているのでご利用ください。
遠距離通勤の方には毎月第1土曜日に睡眠時無呼吸症候群の予約外来を実施しています。
他診療期間で通院中の方の相談はセカンドオピニオンと考えれば自費診療となりますが、その先生からの依頼であれば、一般診療としての相談は可能と思います。
当院対応のCPAP機種であれば、詳しい説明も可能なので、機種メーカーを確認しておいで下さい。
お問合わせ
ご予約の方は、上記の代表電話より予約センターを呼び出して下さい。
費用についてのご質問がある方は、医事課入院会計係を呼び出して下さい。
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