ペースメーカー

心臓は、刺激伝導系と云った回路を電気が流れることで働いております。この回路が加齢などの原因で断線してしまい、脈が遅くなった状態が徐脈と云います。徐脈により、失神などの症状、心不全を来すことがあるため、外部から電気的な補充を行い、脈を正常まで戻す機器がペースメーカーです。

ペースメーカー植え込み

症例に応じて異なりますが、本体(ジェネレーターといいます)は前胸部の皮下へ植込み、そこから電線(リードといいます)を静脈を通して心臓の内部へ2本入れます。心臓の状況を監視し、必要時に命令を出します。

当院では、リードレスペースメーカというカプセル型のペースメーカ植込みも行っています。
大きさは、直径6.44〜8mm程度、長さ30〜38mmであり、重さも1.75〜2.4gと軽量化されていますが、電池寿命も一般のペースメーカとほとんど変わりません。
心臓へ直接埋め込むため、胸に傷が無く、感染の心配も少ないと言われています。

画像提供:メドトロニック(左) アボット(右)

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