平成29年度 病院指標

平成29年度医)徳洲会 湘南藤沢徳洲会病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 435 160 186 334 795 1145 2165 3272 2657 687
2017年度の退院患者数を年齢階級別に集計を行っています。
当院は、総合病院であり、救急患者様を断らずに受け入れを行っているため、幅広い年齢層に分布しています。
藤沢市の65歳以上の人口は、2015年に比べ、2020年には9751人、2025年には15551人増えることが予測されていますが、当院でも60歳以上の占める割合が全体の74.2%と昨年73.2%よりも増加しています。うち80歳以上の方は28.3%(昨年27.7%)と、高齢者の占める割合が高率となっております。一方、若い年代である40歳代以下の割合は9.4%となり、昨年より減少しています。患者さまの高齢化が進んでいることが分かります。(藤沢市ホームページ 企画政策課 資料・データ等 「藤沢市将来人口推計(2018年4月)」より)
60歳以上の年代の患者様においては、狭心症等の虚血性心疾患、前立腺の悪性腫瘍、股関節骨折の患者さまが上位を占め、さらに80歳以上の高齢者世代では、前記3つの疾患に加え、尿路感染症が上位に加わります。
40歳未満の年代においては、鼠径ヘルニア、虫垂炎、腸炎、気胸といった疾患が上位を占めております。
「生命だけは平等だ」の理念のもと、いつでも、どこでも、だれでもが、最善の医療を受けられる地域社会を目指していきます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 137 20.18 12.34 5.11 82.82
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 135 22.22 20.83 10.37 84.65
010060x2990200 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-2あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 83 18.30 20.12 21.69 74.41
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 68 16.72 17.71 4.41 82.26
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 53 24.28 19.01 7.55 78.58
総合的な診察を行う内科となります。様々な症状の患者さまを診させていただくため、幅広い分野での診療となっております。
内科では60歳代以上の高齢者が全体の85.5%を占め、80歳代以上が52.1%となっており、一段と高齢者率が高くなっています。
診療領域は上位3疾患が尿路感染症、誤嚥性肺炎、脳梗塞となっており、平均年齢も70歳以上となっております。総合診療内科として幅広い総合診療領域を担っています。
救急搬送を積極的に受け入れている当院では重要な役割を果たしています。
脳梗塞、心不全などの疾患では、平均在院日数は、全国平均の在院日数より若干短縮しております。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010310xx99x0xx 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2なし 32 2.66 10.66 0 66.84
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病なし 21 7.90 20.55 0 74.29
010090xxxxx00x 多発性硬化症 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 13.98 - -
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 18.66 - -
010200xx99x00x 水頭症 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 7.46 - -
神経内科の上位の疾患は、脳の障害(その他)・パーキンソン・てんかん・認知症となっております。
また他疾患では、虚血性脳血管障害(脳梗塞・一過性脳虚血発作)・運動ニューロン疾患と多岐にわたっています。
また痙縮に対してバクロフェン髄注療法(ITB)を行っており、手術によって体内に入れたポンプから、バクロフェンというお薬を持続的に少量ずつ脊髄の周辺に直接投与することによって、痙縮の症状をやわらげる治療を行っています。
パーキンソン病の在院日数は、全国平均よりもかなり短縮されております。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 57 10.47 11.99 0 68.00
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 37 28.00 19.65 5.41 77.54
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 10.07 13.83 0 77.72
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 22.72 14.60 20.69 75.83
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 22 2.86 3.59 0 73.95
当院では、肺癌・肺炎・気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患・間質性肺疾患等々の診療をしており、超音波気管支鏡ガイド下経気管支吸引針生検(EBUS)などの最新の検査も行っております。
悪性腫瘍に対しての入院では、治療の3本柱である手術・放射線治療・化学療法で、患者さまの状態や病期等々に応じて治療方法を選択していくことになります。
また、本集計では対象外とはなりますが、当院では睡眠時無呼吸症候群の疑いがある患者さまの検査(ポリソムノグラフ検査)入院も数多く行っております。
慢性閉塞性肺疾患の在院日数は、全国平均よりも短縮されております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 483 2.12 3.03 0.21 70.08 PCI
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1-なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 478 4.00 4.62 0.42 71.39 PCI
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 144 1.94 3.19 0 74.07 PCI
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1-なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 60 7.58 11.21 1.67 81.48
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1-なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 57 10.86 12.72 1.75 66.46
循環器内科は、心筋梗塞・狭心症のような虚血性心疾患・不整脈・弁膜症・心不全・末梢動脈疾患などの治療を行っています。
特に当院で症例が多いのは、狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患となります。
疾患に対して心臓カテーテル検査(診断)を行い、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を行っております。
徐脈性不整脈に対しての治療であるペースメーカー移植術を、また心房細動などの頻脈性不整脈に対して、カテーテルアブレーション(経皮的心筋焼灼術)を積極的に行っております。
上記のような機械的な治療のみならず、当院心臓血管外科と連携をとり最先端の治療をバランス良く選択できる体制を取っております。
手術ありの急性心筋梗塞の在院日数は、全国平均よりも短縮されております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 111 10.77 10.61 1.80 77.01
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 79 11.03 11.44 0 74.34
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 73 4.08 9.90 0 62.62
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 60 7.15 8.73 0 71.98
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 9.95 10.71 0 72.16
消化器内科では、総胆管結石等に伴う胆管炎、肝臓や胃の悪性腫瘍、胃・十二指腸病変に対する内視鏡的治療が多くなっております。
当院では、肝臓・胆のう・膵臓領域の診療を行う肝胆膵内科と、内視鏡を中心とした消化器内科がそれぞれチームとして連携をしながら、診療を行っており、昨年は10411件の内視鏡検査を行っています。
肝胆膵領域では、TAE(動脈塞栓術)等のIVR治療・ラジオ波焼灼・エタノール局注・化学療法・放射線治療や外科との連携による手術治療等々を幅広く組み合わせて、集学的治療を行っています。
内視鏡治療では、通常の検査だけでなく、最新鋭の拡大内視鏡・NBI(narrow‐band imaging)・超音波内視鏡・経鼻や小腸内視鏡も導入しております。
また、消化管止血術をはじめ、EMR(内視鏡的粘膜切除術)・ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)・ERCP(内視鏡的逆行性胆管造影)・EST(内視鏡的乳頭切開術)等々緊急の場面でも対応しております。
入院期間も全国平均と遜色有りません。
内分泌・糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり 85歳未満 81 11.36 11.90 0 70.30
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 85歳未満 69 12.29 11.16 0 63.49
100210xxxxxxxx 低血糖症 - - 6.72 - -
100070xx99x011 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり 85歳以上 - - 12.51 - -
100060xx99x000 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 85歳未満 - - 8.83 - -
内分泌糖尿病内科は、糖尿病療養指導士である看護師および管理栄養士とのチーム体制で患者さまの生活習慣の見直しや、血糖コントロールの改善を目標に診療を行っています。
当科では糖尿病教育入院が最も多く、患者様に対し血糖コントロールや食事・運動等について短期間で集中的な教育を行っています。
入院期間も全国平均と遜色有りません。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 38 7.00 6.18 2.63 0
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 33 5.64 5.94 0 1.03
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 5.87 5.70 0 2.77
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 25 5.24 5.50 0 3.88
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 5.81 6.32 0 4.24
小児科では、気管支炎・肺炎や腸炎、気管支喘息といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっています。
また産科病棟と小児病棟は同階に配置しており、黄疸や呼吸障害など、新生児の緊急の入院にも対応しているため、件数も多くなっております。
急性気管支炎の疾患では、全国平均の在院日数より若干短縮しております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 117 3.87 7.40 0 61.38 腹腔鏡下胆嚢摘出術
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 95 8.23 8.98 1.05 65.93
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 71 4.76 5.56 1.41 43.72
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 44 6.05 9.88 0 52.59
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 44 6.59 7.87 0 55.64
外科は、消化器外科、呼吸器外科、乳腺内分泌外科、血管外科、外傷外科など幅広く診療を行っており、あらゆる分野の手術を行います。
当科の診療には大きく分けて、日帰り手術、救急医療、癌診療、血管内治療の四つがあり、それぞれで実績を残し、現在では年間1900件超の手術件数となっております。
一番多い症例は、本集計では対象外とはなりますが、シャント拡張術・血栓除去術などの手術です。
次いで腹腔鏡下での胆嚢摘出術が多く、在院日数も全国平均より少なく治療を行っています。
癌手術件数全体の3割が緊急手術となっており、透析患者さんのシャントトラブルに対する緊急手術、虫垂炎に対する緊急手術が上位を占めます。
結腸癌、胃癌をはじめとした消化器癌の手術も数多く行っており、定型手術はもちろんのこと、腫瘍内科、放射線治療科とも連携して癌の治療に取り組んでいるほか、末期の患者様には訪問診療なども取り入れて最期まで診療にあたらせていただくよう努めています。
また、血管外科領域において「シャントケアセンター、大動脈治療センター」において、ステントグラフトなど最新の血管内治療にも積極的に取り組んでおります。
腹腔鏡下胆嚢摘出術等では、全国平均の在院日数をかなり短縮しております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 237 23.41 27.09 19.41 83.68 人工骨頭挿入術
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし 166 13.64 21.70 1.20 70.19
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 69 2.86 5.21 0 53.13
070180xx97xx1x 脊椎変形 手術あり 副傷病あり 65 19.69 33.76 4.62 72.54
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定等 手術・処置等1なし 57 16.88 22.08 3.51 70.05
整形外科領域では、脊椎領域を担当する脊椎側彎症外科、股関節治療および一般整形を担当する整形外科が診療を行っており、上位疾患には股関節大腿近位骨折、脊柱管狭窄、脊椎変形が入っています。
脊椎領域では、最新式の内視鏡手術システムや顕微鏡下手術を用いて小切開の手術を行い、低侵襲を実現しています。さらに脊椎の手術を安全かつ正確に行うために、リアルタイムのナビゲーションシステムという最新式のコンピューター手術支援システムを導入しています。
股関節領域では寛骨臼回転骨切り術や人工股関節全置換術などの手術と、その前後のリハビリテーションをチーム医療として行っています。
整形外科の扱う領域は四肢・体幹の全域におよびます。全身の多種多様な疾患・外傷が対象となり、救急分野での役割も多く外傷患者のほとんどに整形外科が関与します。
高齢化社会に伴い、骨粗鬆症、大腿骨頚部・転子部骨折や変形性関節症患者が年々増加しており、整形外科の役割はますます重要になっています。
いずれの症例の在院日数も、2017年度の時点で全国平均よりも短くなっておりましたが、昨年度はさらに短くなり、患者さまの早期の社会復帰を目指しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 42 15.95 7.34 9.52 70.69
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 41 10.46 9.68 7.32 74.88
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 31 2.06 3.14 0 59.90
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 10.70 11.75 3.70 80.78
010010xx99030x 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-3あり 副傷病なし 20 5.10 9.59 35.00 65.85
脳神経外科領域は脳血管障害、脳腫瘍、脊椎・脊髄疾患、頭部外傷、先天奇形、機能的疾患など多岐に渡ります。当院での上位疾患としては頭蓋内損傷、未破裂脳動脈瘤、非外傷性硬膜下血腫、脳腫瘍が入っています。
当院では脳神経外科領域において従来の脳神経外科と脳血管疾患の外科治療に特化した脳血管外科の体制をとっております。外科治療には開頭血腫除去術やクリッピング術、頚動脈血栓内膜剥離術、バイパス術などの直達手術と、経皮的脳動脈瘤コイル塞栓術や頚動脈ステント留置術、血管形成術、緊急血栓回収療法などの脳血管内治療の、大きく二つに大別されますが、一つの治療に偏ることなく、それぞれの特徴を生かし、年齢や基礎疾患、全身状態などを鑑みた上で、適切な治療法を選択します。
また、頭頚部腫瘍(頭蓋内腫瘍を含む)脳動静脈奇形に対しては、脳神経外科医による放射線治療を行っています。
頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術ありの入院期間も全国平均と遜色有りません。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 17 10.47 12.51 0 77.35
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2-1あり 副傷病なし 15 20.47 28.04 6.67 69.53
050080xx0100xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 14 17.79 21.10 0 65.43
050080xx0111xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2-1あり - - 38.02 - -
050163xx02x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2なし - - 17.76 - -
主な対象疾患として、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞、心筋梗塞後合併症)、心臓弁膜症、大動脈疾患(胸部・腹部大動脈瘤、大動脈解離など)、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症など)の手術治療を担当しています。
非破裂性大動脈瘤が最も多くなっており、解離性大動脈瘤、弁膜症と続きます。病気の性質上、急に発症し、緊急手術が必要となる場合がありますが、緊急手術にも積極的に対応しています。
解離性大動脈瘤の手術対応での平均在院日数は全国平均をかなり短縮しております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 21 23.33 20.41 9.52 32.67
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 16 8.00 10.27 0 44.06
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 14 7.50 9.67 0 35.93
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 10 8.40 9.91 0 45.60
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 10 4.40 6.37 0 38.40
産婦人科では早産、切迫早産の件数が最も多くなっています。ついで良性の卵巣腫瘍、子宮筋腫の患者さんが多くなっており、手術療法では膣式、腹式、子宮鏡下、腹腔鏡下、筋腫核出術、また対症療法、ホルモン療法の選択肢もあり、相談のうえ行っています。また、子宮癌、卵巣癌の診断、治療にも対応しています。
良性の卵巣腫瘍の在院日数は、全国平均よりも短縮されております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020130xxxxxxxx 原田病 - - 16.52 - -
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 - - 3.32 - -
眼科で最も多い症例は白内障手術となっております。昨年度の白内障手術件数は133件施術しております。
白内障手術は、「短期滞在手術基本料」の対象であるため、本集計の対象外となります。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 115 7.97 8.95 0.87 73.03 帯状疱疹
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 75 9.77 11.73 0 71.73
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 10.37 - -
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 - - 10.50 - -
080011xx970xxx 急性膿皮症 手術あり 手術・処置等1なし - - 17.95 - -
皮膚科では帯状疱疹の患者さまが最も多く入院されています。
入院治療を行う皮膚疾患は帯状疱疹や水痘、カポジ水痘様発疹症、蜂巣織炎、皮膚癌、薬疹、皮膚潰瘍、褥瘡、皮膚リンパ腫、乾癬、痒疹など多彩です。また手術治療も行っており、手術の多くは皮膚皮下腫瘍摘出術となっております。
帯状疱疹の平均在院日数は、全国平均の在院日数より若干短縮しております。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 84 5.19 7.31 0 71.81 経尿道的膀胱腫瘍切除術
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 81 11.31 12.92 0 68.37 ロボット支援下根治的前立腺全摘除術
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 48 3.52 5.75 2.08 60.63 経尿道的腎尿管結石砕石術
110200xx04xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除術 32 6.75 7.64 0 72.00 経尿道的ホルミニウムレーザー前立腺核出術
110420xx97xx0x 水腎症(その他) その他の手術あり 副傷病なし 31 1.87 5.17 0 55.97
泌尿器科では、膀胱癌に対する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR‐Bt)、前立腺悪性腫瘍手術に対する入院が多くなっております。
前立腺癌が疑われたときに行われる前立腺針生検の患者が、本来では最も多いところですが「短期滞在手術基本料」の対象であるため、本集計では対象外となります。
前立腺の悪性腫瘍に対しては、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた腹腔鏡手術を行っています。人間の手ではできないmm単位の繊細な操作が可能となり、出血の少ない低侵襲の手術を実現しています。
腎結石や尿管結石に対する手術TUL(経尿道的尿路結石除去術)を受ける患者さんがこれに続いております。
膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍での平均在院日数は、全国平均の在院日数より若干短縮しております。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし - - 19.94 - -
070350xx99xxxx 椎間板変性、ヘルニア 手術なし - - 8.83 - -
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2-2あり 副傷病なし - - 6.65 - -
071030xx99xxxx その他の筋骨格系・結合組織の疾患 手術なし - - 9.88 - -
070343xx99x21x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2-2あり 副傷病あり - - 12.48 - -
麻酔科では、手術時の麻酔を行う以外に疼痛コントロール目的での入院治療を行っております。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 86 - 28 24 - 19 1 6,7
大腸癌 17 32 46 34 - 20 1 7
乳癌 12 16 11 - - 5 1 7
肺癌 18 19 25 61 27 43 1 6,7
肝癌 - 10 21 11 - 77 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌について、集計期間に入院治療を行った、初発患者の病期分類による延べ患者数、再発患者の延べ患者数を示しています。
初発の UICC 病期分類別、および再発に分けて集計しています。 UICC 病期分類とは、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節転移の程度、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリによって、各癌をⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の 4病期(ステージ)に分類するもので、StageIVが最も進行していることになります。「初発」とは、自施設において、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合です。「再発」とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が完了したあと、自施設にて患者を診療した場合や、治療癌寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合です。
当院では肺癌が最も多く、胃癌、大腸癌、肝癌、乳癌と続きます。胃癌においては内視鏡的治療(粘膜下層剥離術など)等早期の治療も行っておりStageⅠの件数が多いと考えられます。また、肝癌の再発件数が多いのは、TAE(肝動脈塞栓術)目的の繰り返しの入院が多い事が要因と考えられます。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 14 10.14 62.07
中等症 103 17.9 78.58
重症 56 29.25 83.7
超重症 17 21.12 81.35
不明 0 0 0
市中肺炎とは、 普段の社会生活の中でかかる肺炎のことであり、日本呼吸器学会、成人市中肺炎診療ガイドライン、肺炎重症度分類の定義に基づき、入院時の状態から重症度を決定し、集計を示しています。患者数は中等症が最も多く、「中等症」以上の患者さまの平均年齢は70歳代後半から80歳前半です。
軽症の患者さまの平均年齢が60歳ほどであるのに比べ、中等症~超重症になるほど高齢の患者さまが多くなっています。高齢者の方ほど重症化しやすく、重症度が上がるごとに長い治療期間を要することが想定されます。
治療は、急性呼吸不全の管理、薬剤投与が中心です。最新の機器(人工呼吸器、NPPV、ネイザル・ハイフロー等)を積極的に活用し、様々な病態に応じた呼吸管理を行っています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 322 23.12 76.7 21.76
その他 18 32.22 74.61 1.76
ICDとは、国際的な統計基準として世界保険機関(WHO)によって公表された病名分類のことで、死因や疾病の統計などに関する国際的な比較や、診療記録の管理などに活用されています。ICD-10とは、1990年に国際統計協会により制定された第10版のことをと言います。
脳梗塞の病型別の患者さまについて、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計したものです。昨年度とは保険改正に伴って、集計内容が少し異なっております。
脳血管疾患は死亡原因の上位に位置する疾患であり、脳梗塞の場合、早期に治療を行うことが重要とされており、発症3日目以内の急性期脳梗塞の患者さまは脳梗塞の患者さま全体の約94.4%となっていました。
比較的重い麻痺のある脳梗塞に対し、発症から4.5時間以内に治療を開始する血栓溶解療法や、カテーテルを使用した血栓回収術を積極的に行っています。
およそ2割の患者さまはリハビリを専門とする病院に転院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 387 1.02 3.47 0 71.21 PCI
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 48 0.65 3.25 0 75.96
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 46 0.02 10.39 2.17 66.35
K5972 ペースメーカー移植術(リードレスペースメーカーの場合) 40 1.63 7.18 2.50 80.05
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 31 0.48 2.58 0 72.42 PCI
循環器内科で最も多い手術は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対する経皮的冠動脈ステント留置術を含む、PCIです。
虚血性心疾患に対する血管内治療とは、血管内にカテーテルという細い管を挿入し、血管の内側から狭窄部位を削ったり、拡張したりする手術を指します。2016年度は462件、2017年度は613件と増加しています。
また、血管外科治療にも力を入れており、四肢動脈硬化性病変に対しての治療である、血管拡張術・血栓除去術があとに続いています。
次いで、徐脈(脈が遅くなる)性不整脈に対しての治療である、ペースメーカー移植術となっております。
こちらに掲載されてはございませんが、心房細動などの頻脈性不整脈に対して、カテーテルアブレーション(経皮的心筋焼灼術)を積極的に行っております。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 86 1.51 13.09 3.49 72.47
K6152 血管塞栓術(選択的動脈化学塞栓術) 82 1.88 9.80 0 74.33
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 70 1.63 11.24 1.43 74.84
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(直径2cm未満) 58 2.47 6.83 0 75.36
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下剥離術) 55 1.02 5.35 0 72.75
消化器内科で最も多い手術は、内視鏡的消化管止血術となります。こちらは救急部門とも連携し緊急対応も行っています。
続いて多い手術は、血管塞栓術で、こちらは肝臓癌に血液を供給する肝動脈が見つかった場合、その動脈にカテーテルを入れ、抗癌剤を投与し癌だけを集中攻撃します。更に、その肝動脈に詰め物をして血流を止め、肝臓癌への栄養源を断つ治療です。
内視鏡的乳頭切開術(EST)は、総胆管結石に対して行われます。内視鏡を十二指腸まで挿入し、そこにある胆汁の出口のファーター乳頭を切開し、詰まった石を取り除きます。
次いで、大腸ポリープ・粘膜切除術となっております。スネアと呼ばれる金属の輪でポリープの根元を縛り、電気を流して切除します。
また胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)では、高周波ナイフで癌の周りの粘膜を切開したのち、更に粘膜下層(粘膜の下の層)を剝離して切除する治療法を行っております。
当院では上部、下部を合わせて昨年は10411件の内視鏡検査を行っています。消化器内科、肝胆膵内科、外科の医師と協力し、 安全で精度の高い検査が出来るように努めています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 34 0 0.15 0 4.06
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 21 0 1.00 0 4.33
K6333 ヘルニア手術(臍ヘルニア) - - - - -
K9131 新生児仮死蘇生術(下肢第1度) - - - - -
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - - -
お腹の中にある臓器が飛び出してきて、鼠径部が腫れてくる病気を鼠径ヘルニア(脱腸)といいます。こどもの外科手術では一番多い病気です。発生率はこどもの1~5%とされています。
当院では、鼠径ヘルニア手術を多く行っています。鼠径ヘルニア手術は、簡単な手術のように考えられがちですが、専門的には難しい側面が多く、小児外科専門医によって手術治療を行っております。
次いで臍ヘルニア手術を行っています。生後間もなくへその緒が取れた後に,おへそがとびだしてくる状態を臍(さい)ヘルニアと呼びます。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 244 0 0.04 0.82 71.65
K6335 鼠径ヘルニア手術 230 0.03 0.80 0 68.08 鼠径ヘルニア手術
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 124 0.23 3.05 0 62.01 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術) 82 0 0.09 0 67.89 下肢静脈瘤手術
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 47 0.38 3.89 2.13 44.85
外科の手術件数は1922件となっており、日帰り手術、短期滞在手術には古くから取り組んでおり、実績があります。
最も多い手術は、経皮的シャント拡張術・血栓除去術です。当院ではシャントケアセンターを開設し、透析導入のためのシャント作成やシャント狭窄・閉塞の患者様を積極的に受け入れております。昨年度はさらに他院からの受け入れ体制を強化しており、前年度よりも手術件数が増加しています。
次いで鼠径ヘルニア手術、胆嚢炎や胆石症などの胆嚢疾患に対する胆嚢摘出術と続きます。
短期滞在手術が上位を占める一方で、結腸癌、胃癌をはじめとした消化器癌の手術も行っており、化学療法、放射線科における放射線治療もあわせて、癌に対する総合的な治療が可能な体制をとっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 195 1.60 12.42 2.05 69.82
K0461 骨折観血的手術(大腿) 155 1.49 18.35 19.35 80.68 大腿骨骨折観血的手術
K0811 人工骨頭挿入術(股) 120 1.42 20.35 15.83 82.77 人工骨頭挿入術
K0462 骨折観血的手術(前腕) 116 1.03 4.89 2.59 60.33
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 73 2.67 13.74 4.11 68.85
整形外科では脊椎に対する手術、大腿骨骨折に対する骨折手術や人工関節置換術が上位を占めます。
脊椎に対しての手術は年間400件行っており、特に脊椎側彎症の手術では、最新式の内視鏡手術システムや顕微鏡下手術を用いて小切開の手術を行い、低侵襲を実現しています。さらに脊椎の手術を安全かつ正確に行うために、リアルタイムのナビゲーションシステムという最新式のコンピューター手術支援システムを導入して手術を行なっています。
上記3手術についで四肢の骨折手術、と続きます。
⼤腿⾻近位部⾻折に対しての⾻接合術や人工骨頭挿入術はいずれも平均年齢が80歳前後となっており、患者さまの高齢化に伴い、今後さらに増加することが予測されます。多くの患者さんを安全に治療していくうえで、⼿術技術の向上を図ることは勿論、合併症を予防すべくできるだけ早期に⼿術し早期離床を図ることを目指します。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 61 1.36 8.70 3.28 77.59
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 31 1.42 24.68 19.35 61.32
K178-4 経皮的脳血栓回収術 16 0.13 18.25 50.00 80.38
K1781 脳血管内手術(1箇所) 16 0.50 21.44 31.25 65.75
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 14 2.64 11.93 7.14 59.79
脳神経外科の手術は年々増加傾向にあり、2015年度105件、2016年度177件、2017年度196件となっております。
昨年度は慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術を一番多く行っています。 慢性硬膜下血腫は、頭部外傷の後しばらく経過してから、歩行障害や認知症等の症状が表れることがあり、多くの場合で緊急の手術を要します。穿孔洗浄術では小さな穿頭で硬膜下に溜まった血腫を吸引し洗浄除去します。術後は早期に症状が改善し、多くの患者様が自宅へ退院されます。前年度よりも在院日数はさらに短くなっています。
脳動脈の一部が膨らんで瘤状になった状態の脳動脈瘤では、脳動脈瘤内への血流を遮断する必要があります。これには大きく二つの方法があり、一つは開頭手術を行い、動脈瘤の根元に特殊クリップをかける方法でクリッピング術と呼ばれている手術。もうひとつは動脈瘤内にプラチナ製のコイルを詰めて動脈瘤を閉塞する方法でコイル塞栓術(血管内手術)という手術です。当院はいずれの方法も可能で、それぞれの長所・短所を考慮し、最も適した治療法を選択することができます。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5611 ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 14 3.07 18.00 7.14 70.50
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 14 1.50 8.57 7.14 78.93
K5601ニ 大動脈瘤切除術(上行)(その他) 12 1.17 16.33 0 75.33
K5551 弁置換術(1弁のもの) 10 8.20 17.20 0 73.40
K5602 大動脈瘤切除術(弓部大動脈) 10 2.60 13.80 0 63.80
⼼臓⾎管外科の手術件数は2015年度93件、2016年度125件、2017年度138件と増加傾向にあり、昨年度ではステントグラフト内挿術を一番多く行っています。
ステントグラフトというバネつきの特殊な⼈⼯⾎管を細い管(カテーテル)に収納し、太ももの付け根などから⾎管に挿⼊し、患部で拡張することで、⼤動脈瘤に⾎液が流れないようにする⼿術です。従来の外科的治療のように開胸開腹の必要がないため、体への負担が少なく⼊院期間も短くなります。
次いで、大動脈瘤手術です。⼤動脈瘤とは、⼼臓から出された⾎液を全⾝に運ぶための⼀番太いパイプである「⼤動脈」が徐々にこぶ状にふくらんでしまう状態のことをいいます。
弁膜症に対する弁形成術・弁置換術も多く取り組んでいます。⼼臓には逆流を防ぐための4つの弁があり、それぞれの弁が⾎液を効率よく循環させるために⾮常に⼤切なはたらきをしています。この⼼臓弁が正常に機能しなくなった状態を弁膜症と⾔います。弁を切除し、⼈⼯弁を埋め込む⼿術(弁置換術)や、⾃⼰弁を温存し、弁の形を整える⼿術(弁形成術)を⾏っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 16 0.63 6.31 0 42.38
K877 子宮全摘術 13 0 6.92 0 47.69
K867 子宮頸部(腟部)切除術 11 0 1.18 0 41.91
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 10 0 6.60 0 34.60
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 10 0 3.40 0 38.40
産婦人科では卵巣嚢腫、子宮筋腫に対する手術が多くなっています。卵巣嚢腫に対しては良性と考えられる場合には主として腹腔鏡を用いた手術を行います。
子宮筋腫手術では、膣式による子宮全摘術を、腫瘍が特に大きい場合や癒着が強い場合は開腹にて行います。病状等様々な状況に合わせて、その他筋腫核出術、子宮鏡下等の手術方法を選択しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 133 0 0.99 0 76.64
K234 眼窩内腫瘍摘出術(表在性) - - - - -
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(縫着レンズ挿入) - - - - -
眼科の手術では、白内障に対する水晶体再建術が大半を占めております。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満 - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) - - - - -
皮膚の腫瘍に対する切除術を行っています。 良性腫瘍、悪性腫瘍問わず手術治療を行っております。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 106 0 0.04 0 53.53 体外衝撃波結石破砕術
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 85 0.08 5.27 0 72.02 経尿道的膀胱腫瘍切除術
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 81 1.07 9.23 0 68.33 ロボット支援下根治的前立腺全摘除術
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 49 0.16 2.35 2.04 60.73 経尿道的腎尿管結石砕石術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 39 0.26 2.51 0 57.74
泌尿器科では、尿路結石や腎結石に対して、衝撃波で結石を細かく砕く体外衝撃波結石破砕術(ESWL)が最も多く、次いで膀胱癌に対する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR‐Bt)、前立腺悪性腫瘍手術となっております。
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)は開腹せず、手術用内視鏡を用いて膀胱腫瘍を切除する治療のことで、低侵襲な手術となります。
また前立腺悪性腫瘍手術では、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた手術が主流となっております。こちらの手術も出血の非常に少ない低侵襲な手術となり、術後の予後も良く、短期間での退院が可能となっております。昨年度は85件実施し、2012年の運用以降、400件を達成しました。
泌尿器科全体では644件の手術を行っており、2016年度584件から増加しております。
麻酔科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K190-21 脊髄刺激装置交換術(16極以下ジェネレーター) - - - - -
※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 28 0.24
180010 敗血症 同一 39 0.33
異なる 82 0.69
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 358 3.02
異なる - -
播種性血管内凝固症候群、重篤な疾患の敗血症、その他の真菌感染症等について発症率を集計しています。
医療資源を最も投入した病名と入院のきっかけになった病名が「同一のもの」なのか、「それ以外異なるもの」なのかで件数を集計しています。
合併症の発生率を臨床上ゼロにすることはできませんが、手術や処置などを行う際には、合併症を起こさないように細心の注意をはらっております。
こちらの指標は、改善すべき指標として経時的に公表することで改善の原動力とし、当院の医療の質の改善に取り組んでまいります。
手術・処置等の合併症は、入院契機と同一のものが前年度より多くなっておりますが、このうち8割以上が透析シャント狭窄や透析シャント閉塞の患者さまになります。
当院ではシャントケアセンターを開設しており、透析導入のためのシャント作成やシャントトラブル等の緊急の患者さまの受け入れを数多く行っているためです。昨年度はさらに他院からの受け入れ体制を強化しており、前年度よりも手術件数が増加しています。
更新履歴
2018/9/27
2017年度 病院情報の公表 掲載