平成28年度 病院指標

平成28年度医)徳洲会 湘南藤沢徳洲会病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 392 158 204 389 820 1146 2090 3181 2559 644
年齢階級別退院患者数
平成28年度の退院患者数を年齢階級別に集計を行っています。
当院は、総合病院であり、救急患者様を断らずに受け入れを行っているため、幅広い年齢層に分布しています。
60歳以上の占める割合が全体の73.2%、うち80歳以上の方は27.7%と、高齢者の占める割合が高率となっており、前年よりも増加しています。一方、若い年代である40歳代以下の割合は10.3%となり、昨年より減少しています。患者様の高齢化が進んでいることが分かります。
60歳以上の年代の患者様においては、狭心症等の虚血性心疾患、尿路感染症、誤嚥性肺炎の疾患の患者様が上位を占め、さらに80歳以上の高齢者世代では、前記3つの疾患に加え、股関節骨折が上位に加わります。
40歳以下の年代においては、虫垂炎、肺炎、気胸、腸炎といった疾患が上位を占めております。

「生命だけは平等だ」の理念のもと、いつでも、どこでも、だれでもが、最善の医療を受けられる地域社会を目指していきます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病名なし 167 15.6 12.43 0.3% 79.4
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 132 22.8 21.25 0.5% 84.7
010060x2990200 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-2あり 定義副傷病名なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 77 21.4 20.23 0.5% 75.1
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 68 16.8 17.95 0.1% 82.8
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 57 8.1 7.12 0.0% 58.3
総合的な診察を行う内科となります。様々な症状の患者様を診させていただくため、幅広い分野での診療となっております。
内科では60歳代以上の高齢者が全体の83.1%を占め、80歳代以上が49.9%となっており、一段と高齢者率が高くなっています。
診療領域は上位3疾患が脳梗塞、尿路感染症、誤嚥性肺炎、ついで心不全、てんかんとなっており、総合診療内科として幅広い総合診療領域を担っています。
救急搬送を積極的に受け入れている当院では重要な役割を果たしています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010310xx99x0xx 脳の障害(その他) 手術なし 手術処置2なし 27 2.7 11.62 0.0% 62.3
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術処置2あり 定義副傷病名なし 23 7.6 21.15 1.2% 70.4
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし - 4.3 7.12 0.0% 42.0
01021xxxxx0x0x 認知症 手術処置1なし 定義副傷病名なし - 3.0 13.60 0.0% 78.5
01021xxxxx1x0x 認知症 手術処置1あり 定義副傷病名なし - 2.7 17.861 0.0% 80.8
神経内科の上位の疾患は、脳の障害(その他)・パーキンソン・てんかん・認知症となっております。
また他疾患では、虚血性脳血管障害(脳梗塞・一過性脳虚血発作)・運動ニューロン疾患と多岐にわたっています。
また痙縮に対してバクロフェン髄注療法(ITB)を行っており、手術によって体内に入れたポンプから、バクロフェンというお薬を持続的に少量ずつ脊髄の周辺に直接投与することによって、痙縮の症状をやわらげる治療を行っています。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 50 9.5 12.35 0.0% 67.1
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 33 20.6 14.83 0.6% 75.3
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術処置2なし 31 25.9 19.92 0.2% 79.2
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1あり 手術処置2なし 28 2.5 3.68 0.0% 73.7
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 27 9.0 13.85 0.3% 78.7
当院では、標準的かつ適切な医療を提供するように努めております。
肺癌・肺炎・気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患・間質性肺疾患等々の診療をしており、超音波気管支鏡ガイド下経気管支吸引針生検(EBUS)などの最新の検査も行っております。
悪性腫瘍に対しての入院では、治療の3本柱である手術・放射線治療・化学療法で、患者様の状態や病期等々に応じて治療方法を選択していくことになります。
また、本集計では対象外とはなりますが、当院では睡眠時無呼吸症候群の疑いがある患者様の検査(ポリソムノグラフ検査)入院も数多く行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置1-1あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 518 2.1 9.46 0.1% 69.8
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置1-なし、1,2あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 414 4.0 4.71 0.0% 71.8
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置1-2あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 95 2.3 3.22 0.0% 73.9
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術処置1-なし、1,3あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 69 12.4 11.38 0.0% 78.9
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術処置1-なし、1あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 41 2.9 5.85 0.0% 74.1
循環器内科は、心筋梗塞・狭心症のような虚血性心疾患・不整脈・弁膜症・心不全・末梢動脈疾患などの治療を行っています。
特に当院で症例が多いのは、狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患となります。
疾患に対して心臓カテーテル検査(診断)を行い、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を行っております。
徐脈性不整脈に対しての治療であるペースメーカー移植術を、また心房細動などの頻脈性不整脈に対して、カテーテルアブレーション(経皮的心筋焼灼術)を積極的に行っております。
上記のような機械的な治療のみならず、当院心臓血管外科と連携をとり最先端の治療をバランス良く選択できる体制を取っております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術処置2なし 定義副傷病名なし 107 11.7 11.06 0.1% 77.4
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術処置2なし 84 14.1 11.74 0.1% 73.7
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術処置2なし 66 8.2 9.02 0.0% 74.4
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 60 7.0 10.33 0.1% 64.2
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 50 8.7 10.93 0.1% 68.7
消化器内科は、肝臓・胆のう・膵臓領域の診療を行う肝胆膵内科と、内視鏡を中心とした消化器内科がそれぞれチームとして連携をしながら、診療を行っています。
肝胆膵領域では、TAE(動脈塞栓術)等のIVR治療・ラジオ波焼灼・エタノール局注・化学療法・放射線治療や外科との連携による手術治療等々を幅広く組み合わせて、集学的治療を行っています。
内視鏡治療では、通常の検査だけでなく、最新鋭の拡大内視鏡・NBI(narrow‐band imaging)・超音波内視鏡・経鼻や小腸内視鏡も導入しております。
また、消化管止血術をはじめ、EMR(内視鏡的粘膜切除術)・ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)・ERCP(内視鏡的逆行性胆管造影)・EST(内視鏡的乳頭切開術)等々緊急の場面でも対応しております。
内分泌・糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 85歳未満 134 8.8 11.48 0.0% 66.1
100070xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名あり 85歳未満 37 12.3 12.46 0.0% 74.0
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術処置2なし 定義副傷病名なし 13 19.7 13.78 0.0% 57.1
100060xx99x000 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 85歳未満 12 14.6 8.36 0.0% 67.5
100070xx97x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 85歳未満 - 15.4 11.39 0.0% 67.0
内分泌糖尿病内科は、糖尿病療養指導士である看護師および管理栄養士とのチーム体制で患者様の生活習慣の見直しや、血糖コントロールの改善を目標に診療を行っています。
当科では糖尿病教育入院が最も多く、患者様に対し血糖コントロールや食事・運動等について短期間で集中的な教育を行っています。
次に多い疾患は、糖尿病の急性期症状の一つである糖尿病性ケトアシドーシスです。これは、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」が急激に不足することにより極度の高血糖状態となり発症します。基本的な治療としては、十分な補液と電解質の補充、またインスリンの適切な投与を行い治療します。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 121 3.8 7.61 0.0% 59.0
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 116 8.8 9.08 0.0% 69.9
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 87 3.9 5.60 0.0% 41.1
060245xx97xxxx 内痔核 手術あり 53 1.8 5.85 0.0% 62.5
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 42 15.5 15.92 0.0% 72.9
外科は、消化器外科、呼吸器外科、乳腺内分泌外科、血管外科、外傷外科など幅広く診療を行っており、あらゆる分野の手術を行います。
当科の診療には大きく分けて、日帰り手術、救急医療、癌診療、血管内治療の四つがあり、それぞれで実績を残し、現在では年間1700件超の手術件数となっております。
一番多い症例は総胆管結石、胆のう結石、胆道狭窄などの胆道疾患です。腹腔鏡下にて胆嚢摘出術を行い、在院日数も全国平均より少なく治療を行っています。
癌手術件数全体の3割が緊急手術となっており、透析患者さんのシャントトラブルに対する緊急手術、虫垂炎に対する緊急手術が上位を占めます。
結腸がん、胃がんをはじめとした消化器がんの手術も数多く行っており、定型手術はもちろんのこと、腫瘍内科、放射線治療科とも連携して癌の治療に取り組んでいるほか、末期の患者様には訪問診療なども取り入れて最期まで診療にあたらせていただくよう努めています。
また、血管外科領域において「シャントケアセンター、大動脈治療センター」において、ステントグラフトなど最新の血管内治療にも積極的に取り組んでおります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 218 29.2 27.63 7.2% 82.5
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術処置2なし 180 16.2 22.55 0.4% 71.4
070180xx97xx0x 脊椎変形 手術あり 定義副傷病名なし 74 181. 20.55 0.0% 45.4
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病名なし 69 4.6 5.49 0.0% 54.8
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定等 手術処置1なし 48 18.1 22.69 0.4% 66.0
整形外科領域では、脊椎領域を担当する脊椎側彎症外科、股関節治療および一般整形を担当する整形外科が診療を行っており、上位3疾患は股関節大腿近位骨折、脊柱管狭窄、脊椎変形となっています。脊椎領域では、最新式の内視鏡手術システムや顕微鏡下手術を用いて小切開の手術を行い、低侵襲を実現しています。さらに脊椎の手術を安全かつ正確に行うために、リアルタイムのナビゲーションシステムという最新式のコンピューター手術支援システムを導入しています。
股関節領域では寛骨臼回転骨切り術や人工股関節全置換術などの手術と、その前後のリハビリテーションをチーム医療として行っています。
整形外科の扱う領域は四肢・体幹の全域におよびます。全身の多種多様な疾患・外傷が対象となり、救急分野での役割も多く外傷患者のほとんどに整形外科が関与します。高齢化社会に伴い、骨粗鬆症、大腿骨頚部・転子部骨折や変形性関節症患者が年々増加しており、整形外科の役割はますます重要になっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術処置2なし 定義副傷病名なし 33 10.7 11.83 0.0% 76.5
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術処置1あり 手術処置2なし 33 2.0 3.20 0.0% 56.0
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 31 10.3 7.52 0.9% 67.2
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 21 14.0 9.87 0.3% 70.0
010010xx99030x 脳腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-3あり 定義副傷病名なし 18 6.8 9.60 2.4% 63.2
脳神経外科領域は脳血管障害、脳腫瘍、脊椎・脊髄疾患、頭部外傷、先天奇形、機能的疾患など多岐に渡ります。当院での上位3疾患は非外傷性硬膜下血腫、未破裂脳動脈瘤、頭蓋・頭蓋内損傷となっており、以下頭蓋内損傷、脳腫瘍と続きます。
当院では脳神経外科領域において従来の脳神経外科と脳血管疾患の外科治療に特化した脳血管外科の体制をとっております。外科治療には開頭血腫除去術やクリッピング術、頚動脈血栓内膜剥離術、バイパス術などの直達手術と、経皮的脳動脈瘤コイル塞栓術や頚動脈ステント留置術、血管形成術、緊急血栓回収療法などの脳血管内治療の、大きく二つに大別されますが、一つの治療に偏ることなく、それぞれの特徴を生かし、年齢や基礎疾患、全身状態などを鑑みた上で、適切な治療法を選択します。
また、頭頚部腫瘍(頭蓋内腫瘍を含む)脳動静脈奇形に対しては、脳神経外科医による放射線治療を行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術処置1なし 手術処置2なし 71 6.1 7.44 0.0% 71.9
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術処置2なし 56 11.3 13.39 0.0% 67.8
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術処置1なし 定義副傷病名なし 48 3.4 5.83 0.0% 62.6
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病名なし 40 12.9 12.43 0.0% 73.9
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病名なし 30 6.3 12.43 0.0% 71.5
泌尿器科では、膀胱がんに対する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR‐Bt)、前立腺悪性腫瘍手術に対する入院が多くなっております。
前立腺がんが疑われたときに行われる前立腺針生検の患者が、本来では最も多いところですが「短期滞在手術基本料」の対象であるため、本集計では対象外となります。
前立腺の悪性腫瘍に対しては、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた腹腔鏡手術を行っています。人間の手ではできないmm単位の繊細な操作が可能となり、出血の少ない低侵襲の手術を実現しています。
腎結石や尿管結石に対する手術TUL(経尿道的尿路結石除去術)を受ける患者さんがこれに続いております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 34 4.4 6.42 0.0% 44.8
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 20 7.3 10.05 0.0% 45.7
120140xxxxxxxx 流産 15 1.2 2.43 0.0% 34.5
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 15 7.3 10.36 0.0% 50.5
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 15 7.7 9.77 0.0% 34.8
産婦人科では良性の卵巣腫瘍が最も多くなっています。ついで子宮筋腫の患者さんが多くなっており、手術療法では膣式、腹式、子宮鏡下、筋腫核出術、また対症療法、ホルモン療法の選択肢もあり、相談のうえ行っています。また、子宮がん、卵巣がんの診断、治療にも対応しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病名なし 38 5.6 6.02 0.0% 0.9
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 36 7.4 6.18 0.3% 0.0
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 34 6.4 5.79 0.3% 4.6
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術処置2なし 27 5.1 5.50 0.0% 5.1
040100xxxxx00x 喘息 手術処置2なし 定義副傷病名なし 23 6.0 6.42 0.0% 4.4
小児科では、気管支炎・肺炎や気管支喘息といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっています。
また産科病棟と小児病棟は同階に配置しており、低出生体重児等新生児の緊急の入院にも対応しているため、件数も多くなっております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 117 8.0 8.96 0.0% 67.6
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 57 9.6 11.97 0.8% 66.4
080110xxxxx0xx 水疱症 手術処置2なし - 26.0 30.11 0.0% 79.0
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出 部)等 手術・処置等1なし - 2.4 4.28 0.0% 57.7
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 - 10.2 10.70 0.0% 25.8
皮膚科では帯状疱疹の患者さんが最も多く入院されています。入院治療を行う皮膚疾患は帯状疱疹や水痘、カポジ水痘様発疹症、蜂巣織炎、皮膚癌、薬疹、皮膚潰瘍、褥瘡、皮膚リンパ腫、乾癬、痒疹など多彩です。また手術治療も行っており、手術の多くは皮膚皮下腫瘍摘出術となっております。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術処置1なし 手術処置2なし - 4.0 5.80 0.0% 32.9
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術処置1なし - 2.8 5.11 0.0% 43.0
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術処置2なし - 2.3 3.44 0.0% 72.7
070010xx971xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術処置1あり - 3.5 11.08 0.0% 41.0
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術処置2なし - 2.0 8.78 0.0% 71.5
顔面損傷では、鼻、頬、顎など顔面骨折を治療しており、鼻骨骨折整復固定術が最も多くなっています。
骨軟部の良性腫瘍、眼瞼下垂症、皮膚の悪性腫瘍といずれも手術を目的とした入院となっております。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術処置2-1あり 定義副傷病名なし 14 28.4 28.23 0.8% 71.1
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術処置2なし 13 8.9 12.74 0.0% 79.6
050080xx01010x 弁合膜症(連弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術処置1なし 手術処置2-1あり 定義副傷病名なし 12 37.9 24.70 0.0% 68.8
050080xx0111xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術処置1-1あり 手術処置2-1あり 12 23.3 38.92 0.0% 75.3
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 11 8.9 18.27 0.8% 71.5
主な対象疾患として、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞、心筋梗塞後合併症)、心臓弁膜症、大動脈疾患(胸部・腹部大動脈瘤、大動脈解離など)、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症など)の手術治療を担当しています。解離性大動脈瘤が最も多くなっており、弁膜症、狭心症と続きます。病気の性質上、急に発症し、緊急手術が必要となる場合がありますが、緊急手術にも積極的に対応しています。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病名なし 26 31.6 20.57 4.5% 81.0
070350xx99xxxx 椎間板変性、ヘルニア 手術なし 11 21.5 9.13 0.0% 57.5
070343xx99x21x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術処置2-2あり 定義副傷病名あり - 25.5 13.04 0.0% 82.3
071030xx99xxxx その他の筋骨格系・結合組織の疾患 手術なし - 8.7 10.31 0.0% 69.0
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術処置2-2あり 定義副傷病名なし - 11.7 6.92 0.0% 67.7
麻酔科では、手術時の麻酔を行う以外に疼痛コントロール目的での入院治療を行っております。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020210xx99x0xx 網膜血管閉塞症 手術なし 手術処置2なし - 8.7 6.69 0.0% 81.0
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり - 2.0 3.40 0.0% 69.7
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり - 2.0 3.46 0.0% -
020350xx99x0xx 脈絡膜の疾患 手術なし 手術処置2なし - 2.0 6.85 0.0% -
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし - 2.0 2.61 0.0% -
眼科で最も多い症例は白内障手術となっております。白内障手術は、「短期滞在手術基本料」の対象であるため、本集計の対象外となります。

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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 94 - 32 55 - 50 1 7
大腸癌 28 26 32 36 - 55 2
乳癌 12 - - - - - 1 7
肺癌 14 47 49 23 55 1 7
肝癌 - 23 18 - - 81 2
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がんについて、集計期間に入院治療を行った、初発患者の病期分類による延べ患者数、再発患者の延べ患者数を示しています。初発の UICC 病期分類別、および再発に分けて集計しています。 UICC 病期分類とは、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節転移の程度、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリによって、各がんをⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の 4病期(ステージ)に分類するもので、StageIVが最も進行していることになります。「初発」とは、自施設において、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合です。「再発」とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が完了したあと、自施設にて患者を診療した場合や、治療癌寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合です。当院では胃がんが最も多く、2番目が大腸がん、ついで肺がん、肝がん、乳がんと続きます。胃がん、大腸がんにおいては内視鏡的治療(粘膜下層剥離術など)等早期の治療も行っておりStageⅠの件数が多いと考えられます。また、肝癌の再発件数が多いのは、TAE(肝動脈塞栓術)目的の繰り返しの入院が多い事が要因と考えられます。

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成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 35 12.26 52.57
中等症 113 13.09 79.61
重症 22 16.68 83.82
超重症 17 18.0 86.0
不明 0 0 0
市中肺炎とは、 普段の社会生活の中でかかる肺炎のことであり、日本呼吸器学会、成人市中肺炎診療ガイドライン、肺炎重症度分類の定義に基づき、入院時の状態から重症度を決定し、集計を示しています。患者数は中等症が最も多く、「中等症」以上の患者さんの平均年齢は70歳代後半から80歳を超えています。
軽症の患者さんの平均年齢が50歳ほどであるのに比べ、中等症~超重症になるほど高齢の患者さんが多くなっています。高齢者の方ほど重症化しやすく、重症度が上がるごとに長い治療期間を要することが想定されます。
治療は、急性呼吸不全の管理、薬剤投与が中心です。最新の機器(人工呼吸器、NPPV、ネイザル・ハイフロー等)を積極的に活用し、様々な病態に応じた呼吸管理を行っています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 35 7.26 70.83 0
その他 3 5.33 66.67 0
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 328 25.66 75.86 20.46%
その他 19 36.11 67.79 1.44%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 7 14.57 75.86 0
その他 28 5.04 73.64 0
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - 20 51 50%
その他 - 8 51 0
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - 28 62 0
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
ICDとは、国際的な統計基準として世界保険機関(WHO)によって公表された病名分類のことで、死因や疾病の統計などに関する国際的な比較や、診療記録の管理などに活用されています。ICD-10とは、1990年に国際統計協会により制定された第10版のことをと言います。
脳梗塞の病型別の患者様について、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計したものです。脳血管疾患は死亡原因の上位に位置する疾患であり、脳梗塞の場合、早期に治療を行うことが重要とされており、発症3日目以内の急性期脳梗塞の患者さんは脳梗塞の患者さん全体の約94.5%となっていました。
比較的重い麻痺のある脳梗塞に対し、発症から4.5時間以内に治療を開始する血栓溶解療法や、カテーテルを使用した血栓回収術を積極的に行っています。

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診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 26 0 0.35 0 3.46
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 12 0 0 4.67
K716‐21 腹腔鏡下小腸切除術(悪性腫瘍手術以外の切除術) 1
お腹の中にある臓器が飛び出してきて、鼠径部が腫れてくる病気を鼠径ヘルニア(脱腸)といいます。こどもの外科手術では一番多い病気です。発生率はこどもの1~5%とされています。
当院では、鼠径ヘルニア手術を多く行っています。鼠径ヘルニア手術は、簡単な手術のように考えられがちですが、専門的には難しい側面が多く、小児外科専門医によって手術治療を行っております。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 202 0.03 1.03 0 66.59
K672‐2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 131 0.15 3.47 0 59.54
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 113 0.09 0.45 1.77% 71.96
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術) 113 0 0.1 0 68.34
K7181 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 68 0.13 2.76 0 40.57
外科は、日帰り手術、短期滞在手術に古くから取り組んでおり、実績があります。
最も多い手術は、鼠径ヘルニア手術です。続いて、胆嚢炎や胆石症などの胆嚢疾患に対する胆嚢摘出術です。この手術は、腹腔鏡下にて行われることが多く、手術に対する患者さんの負担軽減に努めています。 また、虫垂切除術等の緊急度の高い手術にも対応しております。
28年度の外科手術件数は1788件となっており、短期滞在手術が上位を占める一方で、結腸がん、胃がんをはじめとした消化器がんの手術も行っており、化学療法、放射線科における放射線治療もあわせて、がんに対する総合的な治療が可能な体制をとっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 226 1.25 15.1 2.65% 70.29
K0461 骨折観血的手術(大腿) 177 2.58 22.03 26.55% 77.91
K0462 骨折観血的手術(下腿) 99 1.29 6.05 0 58.38
K0811 人工骨頭挿入術(股) 89 2.53 27.62 28.09% 82.8
K142-21 脊椎側彎症手術(固定術) 78 1.17 16.1 0 47.76
整形外科では脊椎に対する手術、四肢の骨折手術、股関節に対する人工骨頭挿入手術等が上位を占めます。
脊椎側彎症の手術では、最新式の内視鏡手術システムや顕微鏡下手術を用いて小切開の手術を行い、低侵襲を実現しています。さらに脊椎の手術を安全かつ正確に行うために、リアルタイムのナビゲーションシステムという最新式のコンピューター手術支援システムを導入して手術を行なっています。
上記3手術についで股関節に対する人工骨頭挿入術、人工関節置換術と続きます。
⼤腿⾻近位部⾻折に対する⾻接合術や⼈⼯⾻頭置換術は今後さらに増加することが予測されます。多くの患者さんを安全に治療していくうえで、⼿術技術の向上を図ることは勿論、合併症を予防すべくできるだけ早期に⼿術し早期離床を図ることを目指します。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - 0 2.6 0 50.4
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - 0 3.5 0 74.25
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - 0 1.33 0 72.67
K427 頬骨骨折観血的手術 - 0 4.33 0 59.0
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝以上4cm未満) - 0 1 0 12.5
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脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 49 0.39 12.92 4.08% 76.98
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 22 0.41 36.23 22.73% 64.41
K1781 脳血管内手術(1箇所) 14 1.07 14.57 14.29% 56.00
K178-4 経皮的脳血栓回収術 12 0 17.83 75% 70.33
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 12 1.75 9.33 8.33% 74.33
脳神経外科では、「慢性硬膜下血腫」に対する穿孔洗浄術を一番多く行っています。 慢性硬膜下血腫は、頭部外傷ののちしばらく経過した後に、歩行障害や
認知症等の症状が表れることがあります。 この場合多くのケースで緊急の手術を要します。穿孔洗浄術では小さな穿頭で硬膜下に溜まった血腫を吸引し洗浄除去します。術後は早期に症状が改善し、多くの患者様が自宅へ退院されます。
脳動脈の一部が膨らんで瘤状になった状態の脳動脈瘤では、脳動脈瘤内への血流を遮断する必要があります。
これには大きく二つの方法があり、一つは開頭手術を行い、動脈瘤の根元に特殊クリップをかける方法でクリッピング術と呼ばれている手術。
もうひとつは動脈瘤内にプラチナ製のコイルを詰めて動脈瘤を閉塞する方法でコイル塞栓術(血管内手術)という手術です。
当院はいずれの方法も可能で、それぞれの長所・短所を考慮し、最も適した治療法を選択することができます。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K551 弁置換術(1弁) 12 2.92 15.08 0 70.58
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 11 2.36 6.18 0 79.64
K5602 大動脈瘤切除術(弓部) - 1 46 0 71.67
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)(2吻合以上のもの) 4.38 23.00 0 72.75
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上のもの) - 0.67 29.00 0 72.33
⼼臓⾎管外科で最も多い症例は、弁膜症に対する弁形成術・弁置換術という⼿術です。⼼臓には逆流を防ぐための4つの弁があり、それぞれの弁が⾎液を効率よく循環させるために⾮常に⼤切なはたらきをしています。この⼼臓弁が正常に機能しなくなった状態を弁膜症と⾔います。
弁を切除し、⼈⼯弁を埋め込む⼿術(弁置換術)や、⾃⼰弁を温存し、弁の形を整える⼿術(弁形成術)を⾏っています。
胸部や腹部の⼤動脈瘤に対する⼿術にも多く取り組んでいます。⼤動脈瘤とは、⼼臓から出された⾎液を全⾝に運ぶための⼀番太いパイプである「⼤動脈」が徐々にこぶ状にふくらんでしまう状態のことをいいます。
ステントグラフト内挿術はステントグラフトというバネつきの特殊な⼈⼯⾎管を細い管(カテーテル)に収納し、太ももの付け根などから⾎管に挿⼊し、患部で拡張することで、⼤動脈瘤に⾎液が流れないようにする⼿術です。従来の外科的治療のように開胸開腹の必要がないため、体への負担が少なく⼊院期間も短くなります。
続いて冠動脈・大動脈のバイパス移植術が続いております。病状・病態を考慮しながら人工心肺の使用の有無など、手術の方法を選択していくことになります。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 39 0.05 3.26 0 45.23
K867 子宮頸部(膣部)切除術 26 0 1.12 0 43.19
K877 子宮全摘術 25 0.12 6.16 0 48.72
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 16 0.44 6.5 0 44.38
K9091 流産手術(妊娠11週まで) 16 0 0.19 0 34.31
産婦人科では、子宮筋腫や卵巣嚢腫に対する手術を多く行っています。子宮筋腫手術では、膣式による子宮全摘術を、腫瘍が特に大きい場合や、癒着が強い場合は開腹にて手術を行います。 また流産手術も行っています。 病状等様々な状況に合わせて、その他筋腫核出術、子宮鏡下等の手術方法を選択しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 147 0 1 0 74.84
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) 0 1 0 73.25
K234 眼窩内腫瘍摘出術(表在性) - 0 1 0 71.0
眼科の手術では、白内障に対する水晶体再建術が大半を占めております。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝未満) - 0 1.67 0 74.33
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3㎝未満) - 0 1 0 49.00
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3㎝以上6cm未満) - 0 1.5 0 51.5
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6㎝以上12cm未満) - - - - -
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
皮膚の腫瘍に対する切除術を行っています。 良性腫瘍、悪性腫瘍問わず手術治療を行っております。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿路結石破砕術 101 0 0.08 0 54.63
K8036 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 73 0.1 5.34 0 71.96
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 55 1 9.33 0 67.87
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 50 1.48 2.16 0 62.64
K841-22 経尿道的レーザー前立腺切除術(その他) 31 1.16 5.61 0 71.77
泌尿器科では、尿路結石や腎結石に対して、衝撃波で結石を細かく砕く体外衝撃波結石破砕術(ESWL)が最も多く、次いで膀胱がんに対する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR‐Bt)、前立腺悪性腫瘍手術となっております。
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)は開腹せず、手術用内視鏡を用いて膀胱腫瘍を切除する治療のことで、低侵襲な手術となります。
また前立腺悪性腫瘍手術では、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた手術が主流となっております。こちらの手術も出血の非常に少ない低侵襲な手術となり、術後の予後も良く、短期間での退院が可能となっております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 330 1.53 4.1 0.61 71.59
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 325 1.34 3.86 0 78.93
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 33 1.36 2.15 3.03 72.52
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 32 0.03 2.13 0 74.81
K5491 四肢の血管拡張術・血栓除去術 25 0.08 23.56 8.00 66.24
循環器内科で最も多い手術は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対する経皮的冠動脈ステント留置術を含む、PCIです。虚血性心疾患に対する血管内治療とは、血管内にカテーテルという細い管を挿入し、血管の内側から狭窄部位を削ったり、拡張したりする手術を指します。
次いで、徐脈(脈が遅くなる)性不整脈に対しての治療である、ペースメーカー移植術となっております。
また、血管外科治療にも力を入れており、四肢動脈硬化性病変に対しての治療である、血管拡張術・血栓除去術があとに続いています。
こちらに掲載されてはございませんが、心房細動などの頻脈性不整脈に対して、カテーテルアブレーション(経皮的心筋焼灼術)を積極的に行っております。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 97 4.63 10.46 1.03 71.00
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 85 1.88 16.55 1.18 73.76
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 65 2.88 5.32 0 74.35
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 61 2.21 17.38 3.28 76.84
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 50 1.12 4.6 2 67.10
消化器内科で最も多い手術は、内視鏡的消化管止血術となります。こちらは救急部門とも連携し緊急対応も行っています。次に多いのは血管塞栓術です。続いて多い手術は、血管塞栓術で、こちらは肝臓がんに血液を供給する肝動脈が見つかった場合、その動脈にカテーテルを入れ、抗がん剤を投与し癌だけを集中攻撃します。更に、その肝動脈に詰め物をして血流を止め、肝臓がんへの栄養源を断つ治療です。
ついで、胃がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)です。高周波ナイフでがんの周りの粘膜を切開したのち、更に粘膜下層(粘膜の下の層)を剝離して切除する治療法です。
また、総胆管結石などの胆道疾患に対して、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)による、胆汁の流れを良くするため、内視鏡を用いて胆道にチューブを留置する手術、大腸ポリープに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(EMR)と続きます。
EMRは、内視鏡でポリープのある粘膜の下に液を注入し、スネア(輪状になった電気メス)を用いてポリープを切除する、という手術です。
いずれも低侵襲な手術が上位を占めており、早めの退院を目指します。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 27 0.23%
180010 敗血症 同一 44 0.38%
異なる 79 0.68%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 215 1.86%
異なる 10 0.09%
播種性血管内凝固症候群、重篤な疾患の敗血症、その他の真菌感染症等について発症率を集計しています。
医療資源を最も投入した病名と入院のきっかけになった病名が「同一のもの」なのか、「それ以外異なるもの」なのかで件数を集計しています。
合併症の発生率を臨床上ゼロにすることはできませんが、手術や処置などを行う際には、合併症を起こさないように細心の注意をはらっております。
手術・処置等の合併症につきましては、入院契機と同一のものが多くなっておりますが、これは透析シャント狭窄や透析シャント閉塞等の症例でかつシャントトラブル等の緊急の患者様の受け入れを数多く行っていることが起因していると考えられます。
こちらの指標は、改善すべき指標として経時的に公表することで改善の原動力とし、当院の医療の質の改善に取り組んでまいります。

※病院情報公表の集計条件に基づき、症例が10例未満の場合には、-(ハイフン)と表示しております。
更新履歴
2017/09/28
平成28年度 病院情報の公表 掲載