陣痛の誘発と促進(induction and augmentation of labor)

陣痛の誘発や促進をする場合

  • 妊娠高血圧(妊娠中毒症)、胎児の不調などのために、早く分娩となったほうが母児にとって安全と考えられる場合

  • 予定日を過ぎても(妊娠41週6日になっても)陣痛が始まらない場合

  • 満期の破水後陣痛が開始しない場合

  • 分娩進行中に陣痛が微弱となり、分娩が進まなくなった場合

陣痛の誘発や促進には分娩監視装置や微量点滴ポンプを用いて、過強陣痛や胎児仮死、子宮破裂などの合併症が起こることのないようにしています。また、これらの合併症を予防するためにも、2種類以上の薬を同時に使用しないようにしています。
薬を使っても順調に分娩が進行しない場合には帝王切開が必要となることもあります。
また、医学的適応のない場合の計画分娩は基本的には行っていません。
陣痛促進または痛誘発を行う場合には、必要性や合併症について再度の説明を行います。

薬の種類と使い方

子宮収縮剤は、「陣痛誘発剤」「陣痛促進剤」とも呼ばれています。両者は同じような意味で使われていることもありますが、正確には次のように分類されます。

  • 陣痛誘発:まだ陣痛が始まっていない妊婦に対して陣痛を起こさせる。

  • 陣痛促進:すでに陣痛が始まっている妊婦に対して陣痛を強める。

当院で使用している薬

プロスタグランジンE2
(主に陣痛誘発剤として使用)
経口の錠剤です。陣痛が発来していない妊婦に対して、使用します。1時間に1錠ずつ、1日最高6錠まで服用します。服用しているうちに陣痛が強くなってきた場合は、服用を止めてそのまま様子を見ます。分娩監視装置を使って、赤ちゃんの状態を確認します。
オキシトシン
(陣痛促進剤として使用)
点滴静脈注射で行います。輸液ポンプを使用して少量から始め、お母さんと赤ちゃんの状態を分娩監視装置で確認しながら点滴する速度を調節します。
基本的には、子宮口が4~5cm開いているのに分娩が進行しないような場合に使用します。
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