妊娠かな?と思ったら…

まずやることは…

月経が予定よりも1-2週間遅れたら市販の妊娠反応検査を行いましょう。陰性なら更に2週間くらい様子を見ていてよいと思います。もし陽性なら妊娠はほぼ確実です。早めに診察を受けましょう。

診察では経腟超音波検査を行います。子宮内に胎嚢があることを確認します。確認できた場合は妊娠10週ころに再診すればよいでしょう。10週で正常な発育が見られれば母子手帳の交付を受けましょう。これ以降の流産は少ないからです。

見えない場合には、正常妊娠ではあるが排卵の遅れを伴ったもの、初期の流産、子宮外妊娠、といったことが考えられます。1週後に再検査しましょう。

妊娠反応は予定月経前に陽性になることがあります。反応陽性で予定月経ころに流産することは20代で60%、30代で70-80%、40代で90%とのデータがあります。これを除外するため妊娠反応は月経が遅れてから行いましょう。

流産

月経が遅れ妊娠が確定した場合、年齢にもよりますが一般にその15-20%は流産してしまいます。その殆どは胎児(最初のうちは胎芽、胚と呼んでいます)に問題があります。染色体数や遺伝子の組み合わせがよくないのです。流産するかどうかは10週になるまでにほぼわかりますが、流産するかどうかはもっと前から確定しています。母体の病気が原因となる事は少ないと言われています。

出血や下腹痛があると切迫流産とされますが、治療(安静、止血剤、ホルモン剤、鎮痙剤)により流産するかどうかが変わることはまずありません。正常な経過をたどる妊娠でも初期に出血することはよくあり、治療が効いたためではありません。

胎児が育たず流産することがわかっている場合、方針としては待期(自然流産するまで待ちます)、薬物治療、流産手術の3つがあります。薬剤は日本では認可されていません。当院では12週ころまで待期する方針ですが、希望によっては手術(子宮内容吸引)を早めに行うこともあります。

続けて3回流産すると習慣流産ということになりますが、それでもその多くは不幸な偶然の重なりによるものです。高リン脂質抗体症候群は抗カルジオリピン抗体とループスアンチコアグラントを6週あけて2回測定し診断しますが、この疾患による場合はヘパリンとアスピリンが有効です。

中期の流産や早産の原因として頚管無力症という疾患があり、予防的頚管縫縮術が適応となることがあります。ただ診断基準がはっきりせず、3回続けて中期流早産をした人に縫縮術を行った場合に、有意差がわずかに出るだけです。当院ではここ10年対象患者がいないため長らく行っていません。2回繰り返しかつ子宮頚管が短縮した人に行っても良いのですがそれでもまれです。

子宮外妊娠

胎嚢が見えてこず、妊娠反応の値が高い場合子宮外妊娠の可能性が増加します。卵管内に胎嚢や胎児が見えることもあります。放っておくと卵管が破裂したりして、腹腔内に大出血し大変なことになります。緊急手術、大きく開腹、場合により輸血、最悪死亡です。現在では破裂前に見つけられることが多くなりました。破裂前なら腹腔鏡を使った手術で済み、2泊3日くらいの入院で済みます。

緊急避妊法(アフターピル)

一番妊娠しやすいのは排卵の24-48時間前とされています。それより前や後でも妊娠することがあります。緊急避妊法はホルモン剤を服用し、性交後の排卵を抑制する方法です。排卵してしまったら妊娠を阻止できません。72時間以内が有効とされていますが、確実ではありませんし、72時間以後は全く無効というわけでもありません。 緊急避妊法によって妊娠の可能性10~30%というのが数分の一になると思っていてください。アフターピルを服用しても月経が遅れるようでしたら、ご自分で妊娠検査をして下さい。

時間 費用(消費税抜き)
通常診療時間内 15,000円
時間外 20,000円

最近、嘔き気の少ない薬が発売されました。 料金は自費診療で、時間外に来ないように設定しています。前もって何かの機会に処方してもらい、常備しておくことも一つの方法です。

月経時期の変更

予定月経の3日ほど前からピルの内服を開始します。服用終了後2日くらいで月経が始まります。移動したい時期により服用する期間は異なります。

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