本態性振戦の新治療

経頭蓋MRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)

当院ではこの度、薬剤抵抗性の本態性振戦を対象とした、経頭蓋MRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)による自由診療を開始しました。

経頭蓋MRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)について

MRIでリアルタイムに治療ターゲットの位置と温度をモニタリングしながら、約800~1000本の超音波を一点に集束させてターゲットを熱凝固し、破壊する治療です。保険診療の承認はまだ得られていませんが、2016年12月に本態性振戦の治療用医療機器として薬事承認を受けており、新規の治療法として注目を集めています。従来、薬物療法で効果を得られない症例に対しては、頭蓋骨に小さい孔を開けて(穿頭:せんとう)、電極を脳に刺入・留置する手術が必要でしたが、MRgFUSでは頭蓋骨や脳を傷つけることなくターゲットのみを熱凝固するので、侵襲性が低いことが特徴です。当院では本態性振戦やパーキンソン病に対する臨床試験を実施して、複数症例に対する治療を経験しています。

本態性振戦とは

「本態性」は「原因がはっきりしない」、「振戦(しんせん)」とは「自分の意思に反して起こる、規則正しいリズミカルなふるえ」という意味です。手のふるえから字が書けなくなる、茶碗やコップを持つことができないなどが特徴的な症状で、日常生活に不自由をきたすことの多い病気です。まず行われるのは薬の内服ですが、薬剤抵抗性を示す(薬の効果が乏しい)症例も存在します。

※ランプ点灯:照射中

治療の対象となる方

2018年5月現在、薬剤抵抗性を示す、あるいは、何らかの理由で薬の内服を継続することができない本態性振戦の患者さまで、日本国籍を有する方が対象となります。治療をご希望の方は主治医(かかりつけ医)からの紹介状をご準備の上、当院宛にお問合せ下さい。

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なお、認知症状を有していないことや、止血凝固系に異常を認めないこと、頭蓋骨密度比が一定の数値以上を示すことなど、複数の条件を満たすことが必要となります。規定の条件を満たさない場合は治療を行うことができませんので御了解下さい。

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